枝野幸男代表は26日、福岡市早良区を訪れ、福岡3区の山内康一衆院議員らと街頭演説をおこないました。

 山内議員は、自民党総裁選で立候補している4人とも格差是正を訴えていることに違和感を感じると語り、「何を言っているんだ、この格差社会を作ってきたのは一体誰なんだ」「まったく反省がない」と指摘。「格差や貧困は自然現象ではない。格差や貧困が広がるような税や社会保障の改悪を進めてきたから今の格差社会ができた」「小さな政府の掛け声のもとで社会保障の抑制が続いてきた」と語り、その一例として今年6月に後期高齢者の医療費負担が1割から2割へ増えたことを挙げました。
 そして、「コロナ危機をきっかけに政治の流れを変えていかなくてはならない」「小さな政府路線から脱却を」と訴え、「自民党内の疑似政権交代では何も変わらない。本物の政権交代で政治を変えていく。子どもの貧困のない社会、貧困や格差を生まない支え合う社会。そしてすべての人を取り残すこと無く安心して医療や介護や教育や保育といった、ベーシックサービスを受けられる、そういう社会を作っていく」と支持を求めました。

 枝野代表は、冒頭、新型コロナ対策について、「まずは第6波を起こさせない、仮に若干リバウンドがあっても、今度こそ医療崩壊を起こさない、いまやらなければならないことを、残念ながらいまの政府は何もしてこなかった」と批判しました。そしてこれまで繰り返し訴えてきた水際対策の徹底、PCR検査の徹底、自粛と補償のセットが必要だと改めて主張しました。PCR検査の徹底については、国会に法案を出したのは昨年の3月だと述べ、1年半審議拒否してきたのは自民党だと指摘しました。「オリンピックの選手村だけはPCR検査を頻繁に繰り返した。選手村の中ではクラスターが生じなかった」と語り、「同じことをなぜ日本の国民の命と健康を守るためにやらないのかと国会で訴えてきた、でもやる気がない。表紙を変えただけでは、第6波を防げないかもしれない」と指摘しました。

 山内議員について枝野代表は、「政権を変えた後、しっかりと政権を回していくためにも必要」「本当に仕事ができる、政策ができる。15年位前の自分を見ているようだが、あの頃私も『枝野は選挙が弱い』と言われていた。選挙が弱いのが玉に瑕(きず)」「是非本当に地に足つけて、よく勉強もしている。山内康一は日本の政治にとって、必要不可欠。立憲民主党、いや日本の政治の頭脳。そういう人間を皆さんの代表としてぜひ送っていただきたい」と支援を訴えました。