第205臨時国会が開会した4日、立憲民主党は国会内で両院議員総会を開催しました。第100代内閣総理大臣に指名された岸田文雄総理が次期衆院総選挙を19日公示31日投開票とする意向を固めたと報じられる中、枝野代表は「大事な大事なたたかいのスタートだ」と党の結束を呼びかけました。

 冒頭、枝野幸男代表があいさつに立ちました。新型コロナウイルス感染症拡大対策のために国会で議論し、予算を積み、必要に応じて法改正をしなければいけない局面にもかかわらず、通常国会閉会後、野党が憲法53条の国会召集要求をしてきたのに開会をしなかったことを取り上げ、枝野代表は、「臨時国会は開かれましたが、残念ながら表紙を付け替える首班指名。そして所信と本会議での代表質問だけで大慌てで解散総選挙に突っ込むようでございます。この間のプロセスや体制を拝見するに、菅さんを無理やり引きずりおろした自民党の皆さんも、これで良かったんでしょうかね。ひとごとながら首をかしげたくなるような状況であります。やはり自民党は変わらない。自民党は変われない。改めて痛感をいたしました」と総裁を変えても自民党の体質は変わらないことを指摘。安倍政権以降、新型コロナウイルス感染症拡大のリバウンドを繰り返し、アベノミクスは株価を上げただけで格差を拡大させ、消費不況を長引かせ、公文書の改ざんをしてきたことをあげ、「こうした政治に対するけじめなく、国民の信頼を得るまっとうな政治は取り戻せるのか。とうてい無理だということが改めてはっきりしたのではないでしょうか」と強く呼びかけました。

 また枝野代表は、先に行われた臨時国会の首班指名選挙で枝野代表に投票した党所属議員に対し謝辞を述べたうえで、「まもなくおこなわれる衆院選挙を経て、その先におこなわれる特別国会こそは、この首班指名選挙で勝ちたい。そして、日本を作りたいと強く思っております」と力を込めました。また、民進党が分裂した4年前からの野党の状況を振り返り、「4年でもう一度、『私たちこそが政権の選択肢である』ということを胸を張って、総選挙に臨んでいくことをどうしても皆さんと共に誇りに思いたいと思っています。この選挙は、まさに足元の国民の命と暮らしを守るために選択肢になるだけでは足りない。しっかりと政権をとらせていただかなければならない。そういう戦いであります」と強調しました。 11日からおこなわれる代表質問については、「残念ながらわずかな機会しかつくられないこの国会での論戦がありますが、私自身先頭に立って全力で国民の皆さんが思っている疑問をそして私たちならどうするかという明確な、われわれの政権政策を掲げて論戦に挑んでまいります」と決意を述べました。そのうえで、「各地域で同志の皆さんが総力を挙げてこの戦いを乗り切って、そして新しい政治を、まっとうな政治を私たちがつくっていこうではありませんか。大事な大事な戦いのスタートだ」と訴えました。