「私たちと一緒に新しい日本を。一人ひとりが安心して暮らせる、分かち合い、支え合う社会を。まっとうな政治を。変えよう、変えようではありませんか」(枝野幸男代表)。
 立憲民主党は16日、「 #立憲大作戦2021 in 新宿」と題し、東京・新宿区にあるJR新宿駅東南口において街頭演説をおこないました。演説に参加した枝野幸男代表は、「私たちにも、まだ(国の支援を必要とする)全ての人たちが見えている訳ではありません。でも私たちは見えていない『暮らしの声』に目を向けようとしている。そのことは自民党と決定的に違う。自信を持っています」と、自民党と立憲民主党との違いを強調するとともに、「分かち合い、支え合う社会」や「まっとうな政治」を実現していくために「支援の輪を大きく広げてほしい」と訴えました。

 この街頭演説には枝野代表の他、福山哲郎幹事長、海江田万里前衆院議員(東京1区)、鈴木ようすけ東京10区総支部長、大河原まさこ前衆院議員(東京21区)らが参加。司会は、塩村あやか参院議員が務めました。またゲストスピーカーとして、今年3月に名古屋入管施設で死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん遺族の弁護団メンバーでもある駒井知会弁護士が参加しました。

■福山哲郎幹事長

「さあ、変えましょう。ちょっとワクワクする選挙にしませんか」

 総裁選の時には「新しい資本主義」を唱えていた岸田新総理ですが、国会が始まったとたん、金融所得への課税強化は消えてなくなる、森友加計問題の再調査はしない、選択的夫婦別姓の議論も選挙公約からなくなる。安倍・菅さんらと全く変わらないこと、変われないことが判明しました。安倍さん、麻生さん、甘利さん、高市さんの「5人羽織」では、変わるはずがない。

 対立軸ははっきりしています。多様性を認めない自民党と、多様性を認め合う立憲民主党です。ちょっと明るくて、皆が何となく笑顔になるような「政治」にしてみませんか。自民党しか政権を担えないなんていうのは幻想です。さあ、変えましょう。ちょっとワクワクするような選挙にしませんか。私たちの投票で、あのうっとうしい政治が変わるかもしれない。

■鈴木ようすけ東京10区総支部長

「1番大変な皆さんを経済的に支える。そうして経済を回していくのが立憲民主党」

 私がよく花を買っていた花屋さん、駅前のクリーニング屋さんも、今度お店を閉めるという。日本中の零細企業が今、大変な状況だ。私自身、小さな企業を経営しているので、強く実感している。予備費が余っているのになぜ使わないのか。持続化給付金、1度出したら後は放置なのか。立憲民主党は継続的な対策をおこなっていきます。株価や土地の値段を上げるよりも、今生活の苦しい人たちにお金を渡した方が、すぐにそれが消費に回るんです。トリクルダウン型の経済ではなく、1番大変な皆さんを継続的に支える、ボトムアップ型の経済で「中間層の復活」を目指していくのが立憲民主党です。
 消費税を時限的に5%にすることによって、日本経済にかかったブレーキを緩める。そうすることによって、少し前に進むことができる。

■大河原まさこ前衆院議員(東京21区)

「『命や暮らし』を支えていくための、政府や自治体の基本的な役割を果たさせていく」

 元気と健康が取り柄だった私。病気は急に襲ってきます。今年の3月に脳内出血を発症し、今も左の手足にまひが残っています。病気やケガで中途障がい者となる方、たくさんおられます。誰にでも起こりうる事なんです。だから今回の選挙では、中途障がい者となった私だからこそのお訴えをするつもりです。これまで聞こえなかった、あるいはその切実さを十分に受け止め切らなかった訴えを、真正面から受け止めていこうと決意をしました。

 私の命は、たくさんの方々につなぎとめて頂いた命。誰もが安心して暮らしていくための医療、年金、介護。一人ひとりの命を支え、暮らしを支えていくための基本的な役割を、政府や自治体にしっかりと果たさせていきたい。

■海江田万里前衆院議員(東京1区)

「『血も涙もある』政治を取り戻そうではありませんか」

 岸田さんの仰る「分配」と、われわれの主張している「再分配」は違うんです。岸田さんの仰る「分配」は、企業が給料をいくら出したか。われわれの言う「再分配」は、税制によって成し遂げられる分配のこと。所得の高い人から税金を頂いて、本当に必要とされている人々にお金を配っていく。これが「再分配」なのです。

 ところが岸田さん、総裁選の時には金融所得への課税を強化すると言っていたが、総理になったとたん、口にチャックをしてしまった。毎月1千万円近くの所得がある人の税金の負担率は、年収600万円程度の人よりも低いのです。これはおかしい。まっとうな政治とは言えない。「血も涙もある」政治を取り戻そうではありませんか。

■枝野幸男代表

「今、政治に声が届いていない誰かのために、あなたのために、変えよう」

 「政治に私たちは見えていますか」。ウェブヒアリングをしていると、ある大学生から問いかけられました。その方は、親の支援を受けずに、奨学金を借金し、自分のアルバイトで生活費を稼ぎながら、大学に通っています。授業は全部リモート。十分な授業を受けられないのに、授業料だけは普通にとられる。アルバイト先は減っています。もう生活がなりたちません。こういう人たちが、今も日本中にたくさんいる。私たちにもまだ全ての人たちが見えている訳ではありません。
 でも私たちは見えていない暮らしの声に目を向けようとしている。そのことは自民党と決定的に違う。自信を持っています。

 ぜひ皆さん、今、政治に声が届いていない誰かのために、あなたのために、変えよう、変えようではありませんか。そのためには、皆さんから、皆さんから支援の輪を、大きく広げて頂くこと、そのことなしには、立憲民主党は成り立ちません。ぜひ皆さん、私たちと一緒に変えよう。そのためには、あなたの力が必要です。あなたの力が必要です。私たちと一緒に新しい日本を。一人ひとりが安心して暮らせる、分かち合い、支え合う社会を。まっとうな政治を。変えよう、変えようではありませんか。