枝野幸男代表は第49回衆院総選挙が公示された19日、島根県松江市で第一声の演説を終えた後、記者団の取材に応じました。
第一声の受け止めを聞かれると「本当に多くの仲間、それから他党を含めて、多くの皆さんの理解と協力によって約10年ぶりに政権選択、その選択肢として総選挙に臨むことができたということについて、大変感謝をしています。それだけに、大変重い責任を感じています。ぜひとも多くの皆さんにもう一つの選択肢があるのだということをしっかりお訴えをして、そこにご支援をいただけるように全力で戦っていきたいというふうに決意をしております」と話しました。
第一声の地として松江市を選んだ理由については、「この間、アベノミクスによっての格差の固定化や貧困の拡大、富が偏在をしているというこの問題の多くを地方が受けてしまっていると思っています。特にここ島根は、農業、林業、水産業と本当に幅広い1次産業がそれぞれ盛んであるだけに、その自民党政権の切り捨てによって大変疲弊をしている。あるいは地方が医療をはじめとして、さまざまな公的サービスが切り捨てられている。これを立て直すことこそが、われわれの目指す支え合う社会であり、『分配なくして成長なし』という訴えをするにあたり、一番厳しい状況にある地域であり、また、かめい亜紀子さんという候補者が4年前の立憲民主党結党以来の大事な同志であり、自民党が大変強い地盤の中で何とか勝ち残っていただきたいとの思いで、この松江に来ました」と語りました。
今回の選挙の争点について問われると「後手後手に回って、医療を受けられずに命を落とされた方、ろくな支援もなく廃業に追い込まれた方、明日の暮らしにも困っている方――、このコロナ対策をしっかりと反省して、改めることができるか。そして、格差を拡大させ、一部の人だけ潤して、そして経済を成長させられなかった、この間の経済政策を分配を起点とする経済政策へ転換できるのか。そして、隠す、ごまかす、改ざんする、この政治をまっとうな政治に変えることができるのか。この3つの『変えよう。』が争点だと思います」と話しました。
選挙戦の目標を問われると「立候補してくれた240人全員の当選に向けてがんばります」と答えました。