立憲民主党は20日、宮城県仙台市で #立憲大作戦2021 in みやぎ を開催し、枝野幸男代表、岡本あき子候補(1区)、鎌田さゆり候補(2区)、大野そのこ候補(3区)、安住淳候補(5区)らがスピーチをおこないました(写真上は、左から石垣参院議員、安住5区候補、大野3区候補、枝野代表、岡本1区候補、鎌田2区候補)。
■岡本あき子候補(1区)
安倍政権以降おこなわれた働き方の規制緩和について取り上げた岡本候補は、その実体が「自由競争、選択の自由という名の下、弱い人がより深刻な状況に陥っている」と指摘しました。「働いていることが報われ、結婚ができる家計になるような仕組みに変えていくこと。これはおかしいことではない」と訴えました。
政権を変えて、「地域で仕事があって、そこで働く方々が安定して家計を養えるくらいに変えていく」と働き方の方向性を示しました。さらに、「家計を支える上で、子どもの教育費は大変かかる。大学、専門学校の学費の負担軽減を図りたい。それを何としても実現したい。子ども、若者にチャンスがある社会、家計を養える働き方がある社会を実現していく」と決意を示しました。
■鎌田さゆり候補(2区)
「政権を変える。絶好の時を迎えている」と切り出した鎌田候補は、政権を変えて、まず取り組むこととして「消費税率10%を5%に引き下げる」と訴えました。その効用について、消費税率が下がると、消費者の購買意欲が高まり、スーパーや商店などの売上げが伸び、その結果、企業は法人税率が上がっても、税金を納められると説きました。
もう1つ、政治を変えて、最優先で取り組みたい課題について訴えました。コロナ禍の影響もあり、米価が大暴落し、農家がやっていけない窮状を取り上げました。「生きるための食べ物を作ってくれる農家を守れない国は破たんする」と強い危機感を示し、食料自給率を高めることをはじめとして「日本は自立を目指すべき」と提案しました。
■大野そのこ候補(3区)
去年2月までサラリーマン生活を送っていたという大野候補は、「社会の中で感じた格差がある限り、日本は衰退すると確信した」ことから、今般の衆院選に立候補したと自己紹介しました。そして初めての衆院選について「希望を持って戦っている」と明かしました。
その理由について、政権交代を実現すれば、「格差を是正することができる。壊れてしまった民主主義を立て直すことができるからだ」と語りました。「皆さまの一票が日本の経済を抜本的に変える力となる。この国の民主主義を守る力となる。だから私は本当に明るい気持ちで選挙を戦っている。皆さまの一票で未来を、日本を変えていこう」と呼びかけました。
■安住淳候補(5区)
去年9月、150人規模の新しい立憲民主党を立ち上げたことについて安住候補は、「野党はしっかりしろ」という皆さんからの声に応えたものだと語りました。現在の選挙戦について「市民連合を通して野党の皆さんと協定を結んで選挙協力をして、連合の皆さんと一緒に、国民民主党とも手をつなぎ」挑み、「この選挙で政権を目指す」と力を込めました。
宮城県内の政治状況について安住候補は、「実はもう二大政党になっている。国民民主党、社民党も無所属もみんなが加わって、1つの立憲民主党のチームになった。全国の理想だ。ここ宮城の全候補者が勝ち上がっていけば、野党の再編は正しかった。野党が1つになれば、選挙もそうなるんだ、政策も実現するんだ。私はそれを実証してみせたい」と意気込みを示しました。
■枝野幸男代表
最後にマイクを握った枝野代表は、立憲民主党の経済政策について語りました。「老後や子育ての安心を高める。それは何よりもの消費を伸ばす経済対策ではないか。私たちは、民主党の時代から『あいつらには経済政策がない』と言われてきた。冗談じゃない。所得を押し上げることが、安心を高めることが、何よりもの経済政策、景気対策だ。これが世界の先進国の常識だ。今時、規制緩和で景気が良くなるというのは、10年、20年遅れ」「政治を変えさせてほしい」と政策転換が不可避だと訴えました。
最後には、過去4年間の野党陣営の変化について言及しました。「野党がてんでんばらばらでどうにもならない状態にあった4年前の総選挙。それが(立憲民主党議員は今回の)解散時の現有で110人。立憲民主党の公認候補だけでも240人。定数の半分を超える候補者を擁立することができた。メディアでも『岸田自民党か、枝野立憲民主党か。政権選択だ』と書いてもらえるところまで野党を立て直すことができた。政治を変えるための準備は整っている。後は皆さんの力だ。政治を変える力を持っているのは有権者の皆さんだ。宮城では4人全員を小選挙区で勝たせてほしい」と強く支援を呼びかけました。演説会の司会は石垣のりこ参院議員が務めました。