福山哲郎幹事長は24日昼、東京第21区の前職、大河原まさこ(おおがわら・まさこ)候補の応援で高幡不動駅前で街頭演説をおこないました。
大河原候補は今年3月に脳出血が原因で倒れ、車いす生活となりました。そうした中で感じるようになった自身の体験を、「これまで私は、バリアフリーな社会をつくろうと日々活動してきましたが、車いすに乗る身になって改めてこの日本社会が障がいを持たない人を基準に作られ、障がいを持つ身になれば、ありとあらゆる場所にバリアがあると感じられるようになった」と語りました。
また、これまで20年間取り組み続けてきたジェンダー平等問題について、「一人ひとりの人権や尊厳を持ち人間らしく働くこと、生きること、暮らすこと、当たり前の中に『男女平等であると、男性の優位が保てないのでは』という嘆かわしい安倍・菅政権での考え方が、押し付けられているからではないか思います。男女平等が認められない。ジェンダー平等は認められない。こういった自公政権の姿勢があるからいつまでも変わらないのではないか。なんとしても世界中が取り組んでいるジェンダー平等の社会作りを、いまこそ日本も変わらなければいけない、変えなければいけません」と強く聴衆へ訴えました。
福山幹事長は冒頭、「大河原さん本当に車いすで選挙に出られるんですか」と今回の衆院選挙で立候補について何度も話し合いをしたと打ち明けました。
しかし「私は、実に失礼なことを聞いたと大変反省をしました。大河原さんは中途障がいという、途中から障がいをもった方の苦しさや厳しさ、バリアフリーが全然足りていないことなど、そういった別の景色が見えてきたことで、逆に『私は必ずこの選挙勝ち抜きたいんです。だから選挙は絶対に出るんだ』という大河原さんが選挙に出る、強い、固い意志を受け取りました」と語りました。
さらに、「大河原さんは参議院6年、衆議院4年の任期のなかでジェンダー平等、女性への暴力、環境、原発をなくすこと、そして福祉、多くの課題に取り組んでこられ、最近ではジェンダー平等推進本部長としてあらゆる場面でチャレンジしてくれました。現在、参院では重度障がいの議員が入ったことでバリアフリー化が進みましたが、当事者がいない衆議院ではバリアフリー化が進んでいません。大河原さんは間違いなく、障がい当事者の説得力のある声を国会に届けてくれると思う。当事者が声を上げることで、時代は変わっていく。当事者である大河原さんをどうか国会に送ってください」と集まった聴衆に支持を訴えました。
最後に、立憲民主党が訴えている消費税5%への減税について「子どもにおかずを増やそうかとか、家族で旅行に行こうかとか、今日は買い物に行こうかとか、そういった会話が家族の中に広がるような、そんな経済の回し方をしたいと思います。国民の皆さんに、ちょっとでも財布の中身が温かいと感じていただけるような政治を作っていきたいと思います」と考えを示しました。