枝野幸男代表は24日、大阪市中央区を訪れ「 #立憲大作戦2021 in 大阪 」に参加しました。大阪1区村上のりあつ公認候補、大阪2区尾辻󠄀かな子公認候補、大阪3区はぎはら仁公認候補、大阪16区森山ひろゆき公認候補も参加し、それぞれの政策を訴えました。
■村上のりあつ(むらかみ・のりあつ)候補
民間企業でコンサルタント等をつとめてきた村上候補は、立憲民主党の経済政策と大阪におけるカジノ推進に対する姿勢について語りました。村上候補は、アベノミクスにより企業の内部留保は高まっているが、実質賃金は下がってしまっていることに触れました。こうした状況を転換するために最低賃金1500円への増額、消費税5パーセントへの時限的な減税、医療、介護、教育のベーシックサービスの充実を訴えました。
■尾辻󠄀かな子(おつじ・かなこ)候補
参院議員1期、衆院議員1期の経験のある尾辻󠄀候補は、介護職の経験もあり、介護職員や保育職員の賃金を上げることを主張しました。また、「皆さんの命と暮らしを守る、そんな政治に変える。コロナで広がった格差、これをしっかり埋める政治をやっていく」と力強く訴えました。さらに尾辻󠄀候補は、「女性の声が社会を変える」と国会議員の女性比率が1割にも満たない現状を変えていくと決意を述べ、「コロナで一番大変な思いをしたのは隠れ失業の女性たち。130万人の非正規の方々、この声を尾辻󠄀かな子はしっかり国会に届ける」と力を込めました。
■はぎはら仁(はぎはら・ひとし)候補
衆院議員1期をつとめ、民間企業勤務、会社経営の経験もあるはぎはら候補は、落選後に引退を考えたが、いまの政治状況を見て「このままではずるずる日本(の国力)が下がっていく。そしてわれわれが守っていかないといけない」と思い立ち再度立候補を決意。新型コロナウイルス感染対策として500億円近くの予算を使ってマスクを配布したことに疑問を呈し、「会社でもそうだが、船頭がおかしなことをしたら船は沈むわけです。だから、皆さんと一緒に今この閉塞してるこの日本を地域から変えていく。子供の将来のために、孫の将来のために自分の皆さん方の暮らしを守るために、はぎはら仁と一緒に立憲民主党と一緒になって変えていただきますことを心からお願いしたい」と支援を呼びかけました。
■森山ひろゆき(もりやま・ひろゆき)候補
衆院議員2期をつとめ報道、テレビ局で記者もつとめたことのある森山候補は「情報公開は何よりも大事だ」と指摘。しかし、いまの自民党政権では「今だけ、金だけ、自分だけ。自分たちの組織だけ。そんな形で政治がゆがめられてきた。情報が改ざんをされてきた」と述べ、「信頼できる社会を作っていくために、皆さんと共に政治を変えていきたい」と呼びかけました。また、教育にかかる個人負担について「教育、保育、奨学金、大学の学費といろいろなものが高すぎる。個人の負担が多すぎるから。親が金持ちで恵まれてる家庭であればいいが、そうではない人たちは多くの多くの苦労を背負ってしまわなければいけない。次の時代に誇りを持って胸を張って譲り渡すために、どうか皆さん一緒に変えるためにお力をお貸しください」と支援を求めました。
■枝野幸男代表
枝野代表は政府の新型コロナウイルス対策が後手に回った理由として、「この間の政治が公というもの行政というものを、こんなところにまで競争原理、金儲けになるかどうか、こういう基準で弱くしすぎてしまったことが原因だ」と指摘。保健所や公立病院がどんどん減らされていき、感染者が出ても対応しきれない状況になってしまったことに触れ、「こんなことをやってきたから、救える命が救えない」と述べました。自身が官房長官時代に東日本大震災が起こったときを振り返り「東北の各自治体があの段階で、もうすでにこうした危機のとき政府の職員が足りない。それから相次ぐ自然災害を各地で見てきました。やっぱりいざというときに、役所の正規の職員が無理をしてくれるから、災害に対応できる。だからこんな公務員の人減らしをしているのが行政改革なんていう30年前の発想を未だに続けていたらとんでもないことになる」とお金を稼げなくても必要な公的サービスを減らそうとする政治の在り方を変えることを主張しました。
また枝野代表は、「大阪ではもう一言、言わなければなりません」と述べ、維新の会について「大阪の自民党とは戦っているのかもしれません。でも東京に行ったら自民党の補完勢力です」と主張。「その人たちを増やしても何も政治は変わらない」と訴えました。