泉健太政務調査会長は29日、滋賀県彦根市を訪れ、滋賀2区から衆院選に立候補しているたじま一成(たじま・いっせい)公認候補の応援演説をおこないました。

たじま一成候補
■たじま一成(たじま・いっせい)候補

 衆院議員4期、環境副大臣も務めた経験のある田島候補。昨年、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府が配ったいわゆる「アベノマスク」が116億円分余り、保管料が6億円かかることについて触れました。たじま候補は、「結局自民党はこういう無駄遣いをやって、謝りもしない、責任も感じない。これが自民党政治のわかりやすい一例ではないでしょうか」とこうした事態が自民党政治の性質であると指摘。また、たじま候補は、新型コロナウイルスの感染拡大により仕事を失って困っている人が多くいることについて話し、「なぜこういう弱い人たちに光が当たらないのか。手が差し伸べられないのか。皆さんの不思議を何としても解決したい。『お店がこのまま続いたら年内廃業は間違いなしだ』。そんな涙ながらの声もいただきました。経済を動かそうとするときに、肝心の経済のエンジン役のお店がたたまれていたら、皆さんの経済も景気も全くなしのつぶてになってしまうということをなぜ自民党はわからないのでしょうか」と今の政治への疑問を投げかけ、立憲民主党ではコロナ禍で困窮している人のために持続化給付金の再支給や時限的な消費税5%削減などの対策を掲げていることを説明しました。たじま候補は、「本気で税金の無駄遣いをやめさせましょう。嘘やはぐらかしで公文書を改ざんしたり、公務員が苛まれて追い込むようなことは終わりにしましょう」と訴え、「残り今日合わせて活動2日間。死に物狂いで戦うことをお約束申し上げます」と聴衆へ自身への支援を呼びかけました。

泉健太政務調査会長

■泉健太政務調査会長

 「選挙最終盤。私が今日こうしてこの滋賀2区に来たのは、激戦だからです」と述べる泉政調会長は、たじま候補について「環境政策も強い。そして文教政策、これも強い。先輩としてずっと国会で活躍されてきました。特に(たじま)一成さんの特徴は、本当ににこやかですし、いろいろな方とすぐ仲良くなれる。官僚の皆さんにも、すごいネットワークを作ってきた」と紹介しました。泉政調会長は、最近は文部科学行政にミスが目立つと指摘し、例えとして政府が大学入試への英語民間資格試験を導入しようとしたことが不公平な制度であると言及しました。泉政調会長は、「地方に住んでいる子どもほど点数が取りにくいような制度設計をしてしまった。私はつくづく一成さんがいたら、文部科学省の役人の皆さんにいろいろ諌めたり、これは違うよと言って修正をして文部科学省はそんなミスをしなかっただろうなと本当につくづく思っています」と述べました。

 また、泉政調会長は今年のオリンピック・パラリンピック開催のことについても話題にしました。泉政調会長はオリンピック・パラリンピックについて野党が開催を反対してきたように思われているが、「われわれの方が、しっかりとオリンピックができるように感染対策をコントロールしましょうと言ってきた」と説明。菅前総理が第4波が収まりきっていないときに緊急事態宣言を解除しようとしたため「感染者数が下がり始めの段階で宣言解除をしたらオリンピックがひどくなってしまう」という内容を枝野代表が5月時点の予算委員会で指摘してきたと述べました。泉政調会長は、「あまり感染が収まってないときに宣言を解除するとグーンと患者が伸びていきます。もうちょっと我慢すると患者はそれほど伸びない。もっと我慢すると患者は相当抑えられる。こういう分かれ道が6月にあった。分かれ道のときに菅総理は一番目を選んでしまった」と述べました。泉政調会長は、すぐに宣言を解除した方が経済損失が大きく、国益を追求すると与党が言っていても「一番国益に反していたのは与党だ」と指摘。オリンピック・パラリンピックも文部科学行政の管轄であることに触れ、「一成さんがこういう文化・スポーツのところで言っていただいたら、もっともっとそういうマシなまともなオリンピックが実現できたのにとつくづく思います。皆さん一成さんは、滋賀のため、滋賀2区のため、この国のために絶対に欠かせない人物なんです」とたじま候補への支援を強く求めました。