枝野幸男代表は31日夜、衆院選の開票結果を受けて記者会見をおこないました。
枝野代表は冒頭、「全国各地で、党員、協力党員、パートナーズをはじめ、わが党に期待をしていただき、あるいはご支援をいただいている皆さま、連合をはじめする応援団の皆さんの大変なご支援をいただきました。また、一騎打ち構造を作るため他の野党の皆さんに、かなりのご無理をお願いして、ご理解、ご協力をいただきました。そうした皆さんの協力に心から御礼を申し上げたい」謝意を示しました。
自民が単独過半数を確保することになり、政権交代が果たせなかった状況の受け止めを問われると「接戦のところが残っているので、接戦のところを1つでも勝ち抜いてくれることを期待して待っているところ。全体については、全体の結果が出た段階でしっかりと分析をして、それについての見解をお話しすべき」と語りました。
野党候補の一本化、共産党との連携について問われると、「かなり多くのところ、自民党が強いと言われていたところで接戦に持ち込めた。実際東京8区のように結果が出せたと確定したところもある。そういった意味では、一定の成果というふうに思っています。後者については、閣外協力ではないです。閣外からの協力であり、しかも20項目に限ってということでありますので、日米安保や天皇制等については、われわれの方針でやらせていただくということで、各党の皆さんにもご理解をいただいている。そのことを明確に国民の皆さんにもお示しをし、私は概ね理解をしていただいたと思っている。十分に徹底していないという部分があったとしたら、それはさらに徹底していかなければならない」と述べました。
岸田政権は具体的政策を示さず、「分配と成長の好循環」「新しい資本主義」というふわったした2つのフレーズを主張しただけで単独過半数を獲得したことについて聞かれると、全体の結果が出たところで分析しないとならないと断った上で、「必ずしも投票率がそれほど上がっていないようですし、そうした中でもそういうアピールが効いたたというよりも自民党が固定票というか最低限出すべき票を出してきたことが大きな要素だった」と話し、「われわれは無党派層への働きかけを空中戦だけではなくて、地に足着けてやっていく日常活動をすることで自民党の岩盤の支持層と対抗できる力をつけないとならない」との考えを示しました。
神奈川13区で立憲民主党の太ひでし候補が自民党の甘利明幹事長を破ったことについて問われると「この間、本当に太さんは地道に地域に根の張った活動をしていたのでそれが報われたのだとしたら大変良い。太さんのように厳しい状況の中でも地に足着けた地道な活動を積み重ねることが重要だ」と話しました。