第49回衆院総選挙が31日投開票され、宮崎1区で立憲民主党公認の渡辺創候補が大接戦の末に自民党前職を破り初当選を果たしました。当選の報を受けて渡辺候補が宮崎観光ホテル内に設けられた開票センターに入場すると、たくさんの支援者から大きな拍手で迎えられました。
渡辺候補は当選の弁を次のように語りました。「この選挙戦、とにかく愚直にひたすら真面目に私たちがこれからどんな社会を目指すべきなのか。国民の皆さんが今、どんな思いをもって過ごしているのか。明るい兆しをつくっていこうではないか。そのように一生懸命に訴え続けてきた。その思いが届いて、宮崎1区の代表に選んでもらえた」と支援をしてくれた人々に謝意を示しました。
競い合った他の候補者について「私を含め4名の方が立候補して、それぞれ論戦を繰り広げてきた。それぞれの候補者を応援した方も含めて各陣営の皆さんの健闘をたたえたい。他の候補者の皆さんとしっかり競い合うことができたからこそ、私の主張も多くの皆さんに届くことができたし、理解してもらえたのだと思う」と述べました。
今後については、「今日から衆院での役割を与えられるわけだから、私を応援したとか、応援しなかったとか、それに関係なく、宮崎1区に住む1人でも多くの皆さんの理解を得ながら、1人でも多くの皆さんの声を聞き、話しをし、理解をつくっていく。多くの皆さんとともに納得を築く政治を実現していく。そのことが私に課せられた役割だ」と語りました。
その後、渡辺候補は、記者団の取材に応じました。議席獲得の所感を問われて「10年近くの期間にわたって、宮崎県内から自民党以外の政治勢力の国会での議席がないという状況が続いた。この世に暮らすたくさんの皆さんの多様で多彩な声が政治の現場に届くことが極めて大事なことだと思う。今回の選挙結果を通して、宮崎県の幅広い声、多様で多彩な声を国政の舞台に届けることができる。その風穴をあけることができた。本当にありがたい勝利だ」と述べました。
勝因については「(政権)選択の機会でしたので、国民の皆さんが今必要と思っている政策を示し、これから私たちがどういう社会を築いていくのか。そう思っていることを国民の皆さんの生活の中にしっかり根差しているからこそ、私たちが見えていることを愚直に訴え続けることが大事だと一貫して思ってきた。私たちが一番大事だと思うことをまっすぐに国民の皆さんに訴え続けられたことが今回の勝利にたどり着いたと思う。
国政での目標については、「残念なことに政権交代を実現することができなかった。野党の国会議員としての立場からスタートするわけだから、国民生活にしっかり根差しているからこそ見えてくる社会の実相を国会の場できちんと問題提起をする。片方に偏り過ぎそうな政策をバランスをしっかりとって、多くの皆さんが納得できる政策を導き出していく。そのために全力を尽くしていきたい」と展望を示しました。