小川淳也政務調査会長は16日、国会内で定例の記者会見を行いました。小川政調会長は冒頭、(1)建設工事の基幹統計(2)ウィシュマさん関連の録画公開(3)赤木さんの国家賠償請求――等について話しました。
建設工事受注動態統計の書き換え問題について、昨日の予算委員会で斉藤国土交通大臣は、「昨年1月以降は改善をした」という趣旨の答弁をしていたにもかかわらず、その後も国交省が単独で書き換えをしていたと報道されました。このことについて「昨日までの答弁が不誠実だと言わざるを得ない」と指摘しました。
建設統計問題の調査のために岸田総理が第三者委員会の設置を指示したことや名古屋出入国在留管理局の施設で3月に死亡したウィシュマさん関連の録画資料を衆院法務委理事会で開示することを決めたことについて、「かねてから階さん(階猛政調会長代行)が要求していたこと」「野党側の要求が実現していることは多としたい」と述べました。
小川政調会長は、森友学園関連の決裁文書改ざんに関与させられ自殺した赤木さんをめぐる国家賠償請求にも触れ、国側が請求を認め終結したことについて、「奥様が求めておられたのはお金なのか、真実なのか。後者ではないのか」と述べ、引き続き徹底した真相解明が必要だとの考えを示しました。
赤木さんの件で、国が果たすべき説明責任をどのように思っているかを記者団に問われると、小川政調会長は「(夫人の雅子さんから)切々としたお手紙を受け取っているはず」「聞く力を標榜されるわけですから、聞いたら返すのが基本ではないか」と述べ、文書の開示、徹底した説明責任を求めていく意向を示しました。
建設統計の書き換え問題について今後どのような対応を求めていくかとの質問には、「まず今日、明日の予算委員会でしっかり見極めたい」と述べたうえで、「国対委員長とよく相談して、閉会中審査や集中審議等、しかるべく対応を求めていく」と説明しました。
今日、衆院で憲法審査会が開かれ、今後憲法審査会と憲法にどう臨むのかを問われると、「改憲のための改憲、改憲が自己目的化した議論にはくみしないことが一貫した立場であり、本当にニーズのある具体的な要請のある改憲項目については積極的に議論を行うのが一貫した立場だ」と述べました。