立憲民主党は21日、臨時国会閉会にあたり両院議員総会を国会内で開きました。

 泉健太代表は冒頭のあいさつで、立憲民主党をはじめ野党が、コロナ禍に対応するためにも早く国会を開くべきだと訴えてきたにもかかわらず、「政府はそれを聞かず、対策を遅らせ、そして大きな波によって命、事業が失われた。今になってようやく国会を開いたことそのものが、大きく批判されるべきであり、政府の誤り、与党のやる気の無さだ。国民の皆さまの生活、命、暮らしを考えているのは、われわれ立憲民主党であると、ぜひ訴えていきたい」と述べました。

 臨時国会で「立憲民主党は政策立案力を発揮した」と振り返り、成果として(1)18歳以下への給付のクーポン券利用について、事務費の指摘を発端に政府の方針を転換させたこと(2)短い会期であっても立憲民主党らしい議員立法を提出できたこと――を挙げました。
 立憲民主党が提出した文書交通費の日割り、国庫返納、使途報告の3点セットの法案に他の政党も賛同し、国民の大半がそれを求めているのに自民党が応じなかったことについて「文書交通費の改革について後ろ向きな自民党の姿があらわになった」と批判しました。

 国会論戦の姿勢について「明確に批判すべきところ、おかしいものはおかしいとしっかり発信していかなければならない」「おかしなことに対する批判力は決して落とさない」と述べました。一方で、与党の不祥事の追及、批判に時間を費やすと党の政策を訴える機会が少なくなってしまう可能性があるとし、「常にバランス感覚をもって自民党とも対峙せねばならない。何より国民に、われわれが日頃から磨き上げている政策を発信することにもぜひ重点を置いていただきたい」と話しました。泉代表は、年末年始も「気を緩めることなく閉中審査、緊急の部会の開催等も含めて、アンテナを高くして、われわれ立憲民主党一丸となって頑張ってまいりたい」と呼びかけ、あいさつを終えました。

 西村智奈美幹事長からは、一任となっていた党役員人事について次のとおり報告がありました。

 政治改革推進本部長   渡辺 周  衆院議員
 倫理委員長       那谷屋正義 参院議員
 代表選挙管理委員長   渡辺 周  衆院議員
 会計監査        福田昭夫  衆院議員、芝 博一 参院議員

 水岡参院議員会長は、来年7月の参院選挙について「現職議員、新人候補が必死になって頑張るのはもちろん、各都道府県連、各地域、そしてさまざまな友好団体との関係において衆院議員の皆さんのお力がないと参院選は戦えない」と話し、衆参一丸となって参院選に向かっていこうと呼びかけました。

 続いて、馬淵澄夫国会対策委員長、小川淳也政務調査会長、大西健介選挙対策委員長、小宮山泰子企業・団体委員長より所管事項について報告がありました。