立憲民主党女性議員ネットワーク(以下女性議員NW)は23日、リモート形式で年次総会を開き、活動方針案、新役員案などの議案が採択されました。総会後の研修では、水無田気流國學院大學教授、堤かなめ衆院議員(前女性議員ネットワーク副代表)の講演が行われました。

 冒頭あいさつを行った女性議員NW代表(議案採決後退任)の篠田江里子札幌市議会議員は、「女性議員ゼロの県をなくすことを目標に頑張りましょう」「ジェンダー平等を進めよう」などと呼びかけました。

 あいさつに立った泉健太代表は、「オンライン開催となったが、このツールを使いながら活発な活動を続けてほしい」と要請。そのうえで、「都道府県連でのジェンダー担当局の充実、女性議員を増やしていく場合のサポート強化を進めていきたい」「党がさまざまな形で女性の政界進出の後押しをするなど、総力を挙げて立憲民主党の女性候補者の比率を高めていく」などと、いっそうのジェンダー平等推進を推し進めていく考えを示し、立憲民主党の良さを発揮するように頑張っていきましょうと参加者に呼びかけ、各地での日ごろの取り組みにエールを送りました。

 組織委員会からは、吉川沙織組織委員長、熊谷裕人地域組織局長(参院議員)、渡辺創自治体議員局長(衆院議員)からあいさつがあり、吉川組織委員長は、「立憲民主党の執行役員の半分が女性になって、自由な意見交換の雰囲気作りが進んでいる」「それぞれの地域からの声を届けてもらい本部との連携を図りたい」と述べました。

 徳永エリジェンダー平等推進本部長は、「ジェンダー平等推進本部と党内の部局が連携をし、党運営や選挙、政策立案の過程でもジェンダーの視点が反映される体制ができた。本部だけではなく、各都道府県連にもジェンダー平等推進を進めていきたい」と述べ、ジェンダー施策の推進、ジェンダー平等、党の改革に頑張っていくとあいさつしました。

 総会議案および役員案が、事務局次長(議案採決後退任)の酒井なつみ東京都江東区議会議員より提案され、全会一致で提案通り採択されました。

 総会の最後に、新役員からあいさつがあり、女性議員NW新代表に就任した村上裕子札幌市議は、「ともにつながりあい、支えあい、頑張っていきたい」と、今後の活動への意気込みを述べました。

■女性議員ネットワーク新役員

代表     村上裕子(むらかみ・ゆうこ)札幌市議会議員

副代表    市川佳子(いちかわ・よしこ)神奈川県議会議員

       姫野敦子(ひめの・あつこ)岩国市議会議員

       饗庭敦子(あいば・あつこ)長崎県議会議員

事務局長   阿部祐美子(あべ・ゆみこ)東京都議会議員

事務局次長  喜成清恵(きなり・きよえ)金沢市議会議員

       うすい愛子(うすい・あいこ)東京都北区議会議員


 総会後の研修会では國學院大學教授の水無田気流(みなした・きりう)氏より、「多様な社会はなぜ難しいか~日本の『ダイバーシティ進化論』~」というタイトルでご講演をいただきました。その中で、日本社会において女性が持つ様々な壁についてお話しいただきました。また、ジェンダー平等は日本社会が持っている男性への偏見を正すことも必要ということもご示唆いただきました。

 続いて、堤かなめ衆議議員(前女性議員ネットワーク副代表)から「県議会から国政へ」と題して、県議会議員時代の経験から、女性自治体議員の皆さんの議会活動に役立つ内容を中心にお話しいただき、講演後の意見交換会も活発に行われました。