党憲法調査会事務局長の奥野総一郎衆院議員は21日、日本若者協議会がオンラインで開催した令和版「憲法改正」について考える公開シンポジウムに党を代表して参加しました。

 冒頭、日本若者協議会がまとめた「憲法改正案」の説明があり、その後、各党参加議員から憲法改正に対する考え方が述べられました。

 奥野議員からは、日本国憲法の規律密度が低いとの指摘に関連して、ドイツの連邦と州の関係に言及し、問題点としては、裁判所が憲法判断をしないことを挙げ、積極的に判断することが大事との認識を示しました。また、緊急事態条項については、「難しいところがある」とし、「緊急事態条項を持つ国は多いが、今回の新型コロナで緊急事態を発動した国はあまりなかった」と指摘し、権力を政府に集中させることであり、緊急事態の判定は誰がやるのかといったいろいろな論点がある」と、慎重な議論を求めました。

 憲法改正に関しては「きちんと議論して、必要なところは改正をしていく。きちんと議論した上で、本当に必要ならばということだと思う」とも述べました。