3月2日の参院予算委員会(集中質疑)で青木愛議員が質疑に立ち、「ロシアが国連において拒否権を有する安保理の常任理事国であることはふさわしくない」との考えを示したのに対し、岸田総理も問題意識を共有しているとし、国連の抱える問題として提起していくと述べました。
主な質疑は以下の通りです。
(1)ウクライナに残留する邦人保護に力点を置くべきとの観点で青木議員は、日本独自の情報収集や発信はできているかを問い、政府からは連日領事メールで一人一人に連絡し、陸路での出国の支援、隣国のポーランド・スロバキア・ハンガーへの入国時に円滑な受け入れがなされるよう要請しているとの説明がありました。
(2)「日本政府はロシアの行為を侵略と判断するなか、その侵略国が世界の平和と安全に主要な責任を負う安保常任理事国に、拒否権を有して存在していることはありえない。ふさわしくない」と青木議員が問題視し、岸田総理に質問。総理は、国連の抱える問題として提起していきたいと述べました。
(3)「プーチンロシア大統領の核による脅しを、許してはならない」と青木議員はロシアの姿勢を非難。日本としての厳しい対応を求めたのに対し岸田総理は、明確な国際法違反であり、厳しく非難する考えを示しました。
(4)青木議員は、安倍元総理が、アメリカの核兵器を国内に配備し日米共同で運用する「核共有」政策の導入をテレビで語ったことを問題視し、見解を求めたのに対して岸田総理は、「自民党のみならず国内においてさまざまな議論があると承知」しているとした上で、安倍元総理の発言に対しては答えを控えるとし明言を避けました。
立憲民主党 国会情報+災害対策さんはTwitterを使っています
「1青木愛議員 安倍元総理が、アメリカの核兵器を国内に配備をして、日米共同で運用する核共有政策の導入についてテレビで話をされました。こうした考えが自民党の中にあるのでしょうか。
岸田総理 安倍元総理の出演された番組、私は拝見していませんので、それについて直接言及することは控えます。 https://t.co/9UTGha8E4N」 / Twitter