3月10日の参院予算委員会(集中審議)で白眞勲議員が質疑に立ち、(1)韓国大統領選挙(2)ウクライナ情勢(3)エネルギー価格高騰(4)核共有議論・原発問題(5)経済安保法案の前室長問題(6)コロナ第7波への備え(7)フィリピン残留日本人 (8)沖縄南部の土砂による辺野古埋め立て――等について質問しました。

(1)韓国大統領選挙
 北東アジアの平和と安定のために、韓国大統領選挙で当選したユン氏が5月に就任式を迎えることも踏まえ、「早期に首脳会談」を行うべきと白議員が質問したところ、岸田総理は「首脳会談の日程は全く決まっていないが、具体的な日程も考えていきたい」と答弁しました。

(2)ウクライナ情勢
 白議員は「G7と連携」だけではなく、平和構築のためにG7の中で唯一NATOに加盟していない日本独自の外交として、安倍元総理などを特使として派遣することを提案。岸田総理は「状況の変化によっては、次の段階を考えるということはあるのかもしれません」と答弁しました。

(3)エネルギー価格高騰
 エネルギー価格の高騰について白議員は「投機的な動き」を指摘する識者もいるとして、岸田総理に対し、G7の次の会合で、「実需原則」を訴え、「投機的動きを監視する組織を作るべき」と主張すべきではと提案しました。

(4)核共有議論・原発問題
 「核共有」について、白議員は曖昧な答弁を繰り返す内閣法制局をただすとともに、「政府と自民党で言っていることが違う」と批判。原発についても、攻撃される恐れも考慮すれば、廃炉を決断すべきと断じました。

(5)藤井前室長問題
 2千万円を超える兼業などで懲戒処分を受けた藤井・前経済安全保障法制準備室長について、昨日、報告書が出されたが、白議員はすでに「法案自体の信頼性が欠けている」と批判しました。
(関連動画)
https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1501871015189938181

(6)コロナ第7波への備え
 岸田総理は「先手、先手で対策」と言うが、そうであるならば、英国のように、第7波に備え、ワクチン4回目接種を準備すべきと提案しました。
(関連動画)
https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1501874315922653186

(7)フィリピン残留日本人
  第二次大戦の前後に、日本人の父親とフィリピン人の母親の間に生まれた子が取り残され、今もなお日本・フィリピンどちらの国籍も取得できず「無国籍」となっている状況があるとして、白議員は早急な改善を求めました。

(8)沖縄南部の土砂による辺野古埋め立て
 辺野古の基地建設に、沖縄戦の遺骨の残る沖縄南部の土砂が使用されている問題を、白議員は批判しました。

 以上を踏まえ白議員は、「戦後75年以上経っても、未解決の問題が残っている。一旦、武力衝突が起きると、そこには悲しみしか存在せず、家族は一生その重みを引きずることになってしまう」と述べ、「私たちは絶対に戦争を起こしてはならない」と強調し、日本国憲法前文を読み上げ質疑を終えました。