東日本大震災から11年(談話)

~人を中心とした復興へ、決して風化させない~


                       

立憲民主党代表 泉 健太


 あの東日本大震災から、東京電力福島第一原発事故から、11年を迎えました。
あらためて犠牲となられた全ての御霊に深く哀悼の意を表します。そして未だ避難生活が続いている3万8,000人を超える皆様をはじめ、被災された全ての皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、様々な困難を乗り越え、今日まで懸命に歩んでこられた皆様に心から敬意を表します。
 
 あの震災で、私は、与党の震災ボランティア室筆頭副室長として全国のボランティア団体の現地活動の支援、そして各省庁や被災自治体との連携支援を担当しました。時にはバイクで各県の被災地に向かい、情報や支援の届きにくい集落の避難所からの要望も伺ってまいりました。あの被災地の惨状と、そのなかで声を掛け合い、互いに助け合っていた避難所の様子を忘れることはできません。

 各被災地のインフラ面での復旧は、確かに一定程度進みました。しかし被災者の皆様が、元の生活を取り戻せたわけではありません。生業や雇用の再生、地域社会の再生もまだまだで、心のケアも続いています。11年でやっと復興のスタートラインに立ったばかりとも言えます。真の復興のゴールにたどり着くまで、私たちは寄り添い続けます。
 福島第一原発の廃炉や、ALPS処理水の海洋放出の問題も、地元の皆様の不安や疑問に誠実に対応することが何より大切です。私たち立憲民主党は、これからも地元に寄り添い、住民とともに考え、答えを出してまいります。

 あの震災と原発事故は、私たち日本社会に、そして地域社会に大きな教訓を与えました。これからも地震や豪雨などの自然災害に備えるために減災、防災の仕組みを構築し、皆様の命と暮らし、地域と生業などを守ることができる取組を進めます。決して風化をさせることなく、立憲民主党はこれからも被災者の皆様、被災地の皆様に寄り添い続け、真の復興に向けて全力を尽くしてまいります。

以上

220311【談話】東日本大震災から11年を迎えて.pdf