党つながる本部は15日夕、「女性による女性のための相談会」実行委員会のメンバーからヒアリングを行いました(写真左は柚木道義副本部長、右は田名部匡代本部長代行)。

 田名部匡代本部長代行は、女性をめぐる課題を受け止めてくれる場があることが多くの女性の心の救いになっている、相談会の話を聞いてつながる本部の活動につなげていきたいと語りました。

左から菱山南帆子さん、吉祥眞佐緒さん、稲葉奈々子さん、中島由美子さん

 「女性による女性のための相談会」実行委員会の中島由美子さんは、相談内容からも女性のおかれている環境が悪化しているとして、家族が病気になると働いていても生活できない、相談に行っても男性相談員には十分に悩みが伝わらないという女性の声を紹介しました。

 稲葉奈々子さんは、日本人配偶者に依存した在留資格の仕組みのためにDV被害にあっても離婚や別居ができない事例や、留学生や技能実習生などが生活保護を受けられない事例を挙げて、外国人女性が在留資格により運命を左右されている状況を説明しました。

 吉祥眞佐緒(よしざき・まさお)さんは、住民票を持たないために生活保護の申請や携帯電話の所有などで困難に直面している外国人女性や、身を守ってもらうために男性に依存せざるを得ないホームレスの女性について説明しました。また、相当な費用がかかる相談会を自分たちはボランティアで開催していることを議員の皆さんに知ってほしいと話しました。

 菱山南帆子さんは、相談会に子どもを連れてくる父親はいないが、子どもを連れてくる母親が必ずいるのは女性差別の現れではないかと述べました。また、夜回り中に女性が取り締まられている現場に遭遇したが、男性を取り締まるべきだと訴えました。

 ヒアリングに出席した阿部知子衆院議員は、コロナ禍に「女性による女性のための相談会」をやっていただき本当にありがたい、日常生活の中に相談したり支援してくれる人が必要だ、超党派で作り上げた「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律案」をなんとしても成立させたいと述べました。

 今回のヒアリングを企画、司会も務めた柚木道義副本部長は、ジェンダーギャップ指数で先進国最下位の日本の一番の問題点を指摘していただいた、法案はもとより女性議員を増やす活動にも取り組みたいと語りました。