立憲民主党石川県総支部連合会は3月26日、石川県金沢市で記者会見を開き、党本部から出席した西村智奈美幹事長は、参議院石川県選挙区選出議員補欠選挙(4月7日告示、4月24日投開票)で小山田経子(おやまだ・つねこ)さんを党公認候補とすると発表しました。会見には小山田さん本人のほか、石川県総支部連合会会長の近藤和也衆院議員も出席し「素晴らしい人に巡り合った、時間をかけた甲斐がありました」と紹介しました。

■小山田経子(おやまだ・つねこ)候補予定者
 小山田さんは、すし屋を営む両親のもとで生まれ育ち、結婚、出産、離婚を経て、1人で子どもを育ててきたと自己紹介。宅建や行政書士の資格を取得し、資格予備校の講師や36歳からタレント活動をする等、さまざまな職に挑戦してきたことを語りました。さまざまな挑戦をしてきたきっかけは、自死した小山田さんの父親が生前に「背中を押してくれたおかげだ」と述べ、「偏見をなくし、多様性のある社会にしていく」と意気込みを示しました。小山田さんは、「私がチャレンジすることによって、誰かの勇気に、希望に、また別の誰かがチャレンジするきっかけになればいい」と力を込め、「一生懸命働いている人たちが、報われる社会を作っていけるのが政治の力だ」と訴えました。

■西村智奈美幹事長
 西村幹事長は、「小山田さんが人生の中で獲得してきた人生観あるいは社会に対する見方は、必ず皆さんの心の中にあるどこかと繋がるはず」と述べ、「今の政治に欠けているのは、そうした一人ひとりの琴線に触れる政治ができていないということではないか」と問いかけました。また、「政治が、生活、暮らし、命、生き様と結びついているということを体現できるのが小山田経子さんであって、今までのように権力にすり寄り、おもねるような政治ではないことを表現できるのが小山田経子さんだと確信している」と強調しました。
 小山田さんと党との接点は、ジェンダー平等な政治の実現を目指し女性の政治スクールなどを主催する「パリテアカデミー」がきっかけだったと紹介。西村幹事長は、「女性の政治参画は日本全体の課題になっている。女性の政治参画によって、もっと政治を変えていくことを進めることができる選挙になるという問いかけもしていきたい」と述べました。

 記者団から特に訴えたいことを問われた小山田さんは、「男女平等だ」と答えました。一方で、コロナ禍で女性の自殺者が増えているがもともと男性の自殺率が多いことを取り上げました。女性は出産などを経て、非正規雇用で働く人が多く不利な立場であるにも関わらず、「なぜ男性の方が自殺率が多いのだろうと感じてきた」と述べました。そのうえで、「父が亡くなってから特に思っているが、たぶん男性も生きづらい。だから女性が社会進出することで、男性も生きやすくなると思っている」と考えを示しました。