立憲民主党憲法調査会(会長:中川正春衆院議員)は3月28日夜、第1回「りっけんと語ろう!憲法対話集会」をオンラインで開催しました。枝野幸男同調査会参与が「立憲主義に基づく論憲とは?」と題して講演した後、中川会長と枝野参与がオンライン上に寄せられたさまざまな意見や質問に答えました。

 開会あいさつで打越さく良参院議員は、「国民主権では憲法論議の主役は国民の皆さんであるはず」。ところが、「権力側がもっと自由にもっと強くなるような改憲の主張」をしている与党の姿勢に疑問を呈しました。憲法論議を国民の皆さんの元に取り戻すため、憲法をオープンに議論できるよう対話集会を企画したと述べました。

 中川会長は、立憲民主党の現行憲法に対する考えを表明しました。「日本国憲法を基本的に肯定する立場だ。基本理念である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義のもとに生きてきた戦後の日本を誇りに思い是認する」と言及。憲法議論を進めることについて「日本の過去を振り返り、未来に向けて国の形、基本を考えることに通じる大事なこと」と訴え、国民の皆さんと積極的に議論していく決意を示しました。

 今回の対話集会の共催者である田名部匡代つながる本部長代行は、視聴者の皆さまに向けて「普段なかなかお忙しくて、憲法について落ち着いて考えたり、誰かと議論したりるするようなことはないのではないか」と呼びかけました。集会の進め方では「(党側が)一方的に話すのではなく、国民の皆さま一人ひとりの声を大切にし対話を通して一緒に考え政治につなげていく」と力を込めました。

 「憲法ってそもそも何か」と問いかけた枝野参与は、「憲法は、国家権力のあり方について決めているルールだ」と定義しました。「なぜ国会議員は法律を作る権限を与えられているのか。選挙で勝ったからという答えは半分でしかない」と指摘。「選挙の仕組みの中で、こういう選ばれ方をした人に立法権を与える」という憲法規定に基づいて選ばれたから立法権を与えられているのだと説明しました。
 「それでは選挙で勝ったから何を決めてもいいのか」とも問いかけた枝野参与は、「ナチスドイツのヒットラーは、形式的には選挙で選ばれた。ナチスは権力を乱用し暴走した。選挙で選ばれた権力だからと言って、何をしてもいいというのではない。人類は何度も間違えている。そうした歴史の積み重ねの中で民主主義は多数決とイコールではないとの認識が広まった」と述べました。
 民主主義と立憲主義の関係について枝野参与は、「民主主義の下、選挙で選ばれた多数だからといって常に正義ではない。多数決は間違えることがある。選挙で多数を得た人に権力を預けるが、憲法で決められたルールの下でしか権力を使ってはいけないという仕組みが立憲主義」と説明しました。立憲主義をとらない国では、一種の独裁的な権威主義のリーダーを生んでしまうと懸念を示しました。

 視聴者からは、緊急事態条項の要否、憲法審査会の模様、同性婚規定、自民党改憲項目等に関する質問がありました。これらに対して枝野参与、中川会長が立憲民主党の考えを明確に説明しました。詳細は、下記動画で確認できます。