泉健太代表は4月14日、「持続可能な社会ビジョン創造委員会」の一環として、日本労働組合総連合会(連合)の芳野友子会長をゲストに迎え対談を行いました。

 芳野会長は、結成30年を迎えた2019年に中長期の運動と政策の方向性を改めて検討し、連合ビジョン『働くことを軸とする安心社会―まもる・つなぐ・創り出す―』を策定したと説明。「働くこと」につなげる5つの安心の橋(1)学ぶことと働くことをつなぐ(2)くらしと働くことをつなぐ(3)働くかたちを変える(4)離職から就労へつなぐ(5)健康・長寿社会をつくる――を掲げ、現状の課題と最優先で実現すべき政策を「連合ビジョンの実現に向けた政策パッケージ」として示しています。

【参考】連合ビジョン: https://www.jtuc-rengo.or.jp/about_rengo/society/vision.html

 さらに、2022-23年度の運動方針の重点分野として、「ジェンダー平等をはじめとして、一人ひとりが尊重された『真の多様性』が根付く職場・社会の実現」を掲げていると説明。特に、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の自覚を促した上で、ジェンダー・バイアスの払拭に取り組んでいることを強調しました。

 また、芳野会長は、47都道府県に事務所を構え、さらに細かく地域割りをして活動している連合の特徴を活かし、今までの職場の課題中心の活動に加え、地域の課題にも目を向けて活動の幅を広げて行くと語りました。例えば子どもの虐待などの問題が地域で起きた場合に、地域の連合事務所に駆け込んでもらえるような存在になり、さらにさまざまな団体と連携し、連合から専門家に橋渡しする活動を進めていきたいと話しました。

 対談の終わりに泉代表は、「これからも意見交換を密にしていきたい」「時に弱い立場に陥ってしまうことも踏まえ、そういう皆さまを守っていくのが連合であり、また立憲民主党であるということも共有できた」と述べました。