泉健太代表は4月16日、おおつき紅葉衆院議員とともに北海道小樽市内の朝市を視察したのち、蘭越町の育苗施設や米作農家を訪問しました。蘭越町の視察には市橋修治道議会議員も同行しました。

■麟友市場を視察

 小樽市内の朝市の視察では、「麟友朝市」を訪問し、市場内で営業している店舗をまわり、最近の状況について話を伺いました。「新型コロナの影響で観光客が大きく減った」「ロシアへの経済制裁のためか、ロシア産の魚が入りにくくなっている」などの意見が出されました。

■蘭越町営育苗施設

 蘭越町の視察では、米の苗を育てる町営の育苗施設を、金秀行町長の案内で見学して回りました。金町長は、町の人口が減り続けていることが大きな課題だと述べたのに対して泉代表は、「町から外に出て、そこで学んだことや習得したことが町で活かせるようであれば、戻りやすくなるかもしれない」と応じ、地域の人口減を食い止めるための取組みについて意見を交わしました。

■蘭越町内の農家訪問

 育苗施設視察後は、町内の農家を訪問し、育苗施設から届いた苗をビニールハウスに並べる作業を手伝い、農家の皆さんと意見を交わしました。作業の際は、前日に小樽で購入した「※ミツウマ長靴」を早速履き、「これは動きやすい」と作業に挑戦しました。

 意見交換では、「物価や燃料費などは高くなるが、米価は上がらない。とてもこの先農家を継いでくれとは子どもに言えない。むしろ無理して農家をするぐらいならやめろということになる」と、切実な声が寄せられました。

 視察終了後、記者団に泉代表は、「農家の皆さんが抱える大変さを再認識しました。物価高、燃料費高など、経営は非常に厳しいものがあります。加えて跡継ぎ問題もある」と、日本の農業が置かれた厳しい現状をあらためて指摘し、早急かつ大規模な対策が必要との認識を示しました。

 水田活用交付金について泉代表は、今後も削られていくことになれば、ますます農家は厳しい状況に追い込まれるとして、「主食用米からの転作を行った農家の所得を補償する議員立法を早急に策定し、今国会に提出することを田名部匡代・党農水部会長に指示をしたところ」と表明しました。

 また観光地対策として、「まだまだお客さんが戻ってきていないという声を聞いた。ぜひ立憲民主党が提出した観光地対策法案を成立させるなど、具体的な政策を届けなくてはならない」と述べました。

※小樽市で大正8年に日本初のゴム長靴メーカーとして創業。