西村智奈美幹事長記者会見

2022年4月19日(火)19時40分~20時23分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/YjWOI_CiSxk


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第47回常任幹事会を開催

【幹事長】
 遅くなりまして大変申しわけありませんでした。きょうは本会議が想定より延びまして、押し出しな感じで常任幹事会と全国幹事長会議がちょっと遅くなってしまいました。よろしくお願いいたします。
 まず、常任幹事会の報告から申し上げたいと思います。
 一つは、私のほうからの報告として何点かございました。参議院の比例代表選挙における政党名の略称の届出についてということで、本日の常任幹事会で略称の届出を「民主党」とするということで方向性を決定いたしました。あすの両院議員総会でもご報告したいと存じます。
 それから、重要なところだけで申しますと、代表選挙規則について、改正を行いたいということで、こちらのほうは検討状況を報告しております。
 代表代行・広報本部長、国対委員長、参議院国対委員長、政務調査会長、こちらのほうからはそれぞれ報告があり、選対委員長からも自治体議員選挙の報告があったところでございます。
 組織委員長からは、主に参議院選挙に向けて総支部設立の報告。それから、参議院選挙に向けて、これまでの選挙でも設置いたしておりますが、ボランティアセンターを設置するということで決定いたしました。
 協議・議決事項で、きょうは選挙対策委員長から何点かございましたので、こちらのほうは丁寧にご報告したいと思います。
 統一自治体選挙における候補者の公認・推薦がそろそろ始まっております。別紙のとおりということできょうは決定いたしました。
 それから、第26回参議院選挙、選挙区候補者の公認内定を3名の方について決定いたしました。お一人が、栃木県選挙区・板倉京さん、新人です。この方は候補者公募に応募された方で、今回栃木県選挙区で立候補することになりました。次に、神奈川県選挙区・水野素子さん、新人です。次に、大阪府選挙区・石田敏高さん、新人です。以上の3名について公認内定が決定いたしました。この結果、我が党の現時点での女性候補者比率は選挙区において48.1%になっております。
 次に、参議院選挙、今度は選挙区候補者の推薦についてです。群馬県選挙区で白井桂子さん、新人です。広島県選挙区・三上絵里さん、新人でございます。お二方についてきょうは推薦を決定いたしました。

○物価高 緊急経済対策について

【幹事長】
 さて、きょうは常任幹事会のご報告のほかにも何点か申し上げたいことがございます。
 一つは、緊急経済対策についてです。
 きのうも議論が自公の間で行われ、きょうも自公幹事長間でしょうか、議論が行われたと聞いておりますが、きょうも結論が出なかったということでございます。総理の指示が出てから既に3週間経過しておりますが、いまだに補正予算を組むのかどうかについて結論が得られていないということは、極めて危機感に乏しいと指摘せざるを得ません。
 また、きょうは自民党・公明党・国民民主党の3党で、トリガー解除の先送りも決定したというふうにお聞きしております。我が党もトリガーの解除については提案しております。公明党と国民民主党が直接自民党にこの件を求めていたにもかかわらず自民党がこれを拒否したという形になっているということで、そういう意味では自民党が政策実現の壁になっているということが明らかになったと思います。
 他方で、3党の間では現行のガソリン等に対する補助金を上積みするということで合意したというふうにはお聞きいたしております。榛葉幹事長のお話を間接的に伺ったところでは、現在25円の補助金を倍増するということであると。それから、基準価格について、現在172円になっているのを引き下げるということでお聞きしておりますが、これ仮に実行するとなると莫大な予算が必要になってくると思います。ということであるとすれば、やはり補正予算を組まなければいけないのではないかと思うのですね。予備費の活用とはいっても、予備費の大宗を占めるのはコロナ関連費であります。これをガソリンの補助金のために使えるのか甚だ疑問でありますし、また、そうであるとすれば、一体どのような形でこのガソリン補助の財源を用意するのかということについては、明確な説明を早急にやってもらいたいと考えております。
 補正予算にしても、トリガーの解除にしても、いずれにしてもこれは国会での審議が必ず必要になってまいります。参議院選挙の前に国会での議論を減らしたいということでこれを拒否しているということであれば、まさに自分たちのための、自分たちの選挙対策のために国民生活を軽視していると言わざるを得ないと考えております。ぜひ早急な説明と、そして国会における対応を強く求めていきたいと思っております。

○全国幹事長会議を開催

【幹事長】
 常任幹事会の後に、全国幹事長・選挙責任者・総支部長会議を開催いたしました。
 代表、参議院議員会長の挨拶に引き続いて、私のほうから略称の届出について報告いたしました。神奈川県連の方からは反対の声をいただきましたが、私としてはご報告をしたところでございます。
 参議院選挙に向けた取り組みについてということで、代表代行・広報本部長から広報についての考え方。選挙対策委員長から、主に比例対策を中心に、取り組み方針について報告がありました。政調会長からは緊急経済対策について、報告、質疑。また、私のほうから倫理に関する規約・規則改正についての報告と、代表選挙規則の改正について、現時点での検討状況について報告いたしました。その後、重点政策について代表から説明があったところです。


■質疑

○参院選に向けた取り組みについて(1)

【時事通信・木田記者】
 略称問題の関係で伺いたい。神奈川県連から反対の声があったということだが、具体的にはどのような意見だったのか。また、それ以外の方から略称に関してどのような意見が出たのか。可能な範囲でお聞かせいただきたい。

【幹事長】
 神奈川県連の方からは、反対というご発言がありました。理由についてはおっしゃいませんでした。
 また、そのほかに、再検討してほしいというご意見もありました。また、「民主党」の略称でよろしいというご意見もありました。

【時事通信・木田記者】
 再検討を求めるような意見で、具体的にこういう略称にすべきだというような提案はあったのか。

【幹事長】
 再検討してほしいというふうに言われただけだと記憶しております。

【時事通信・木田記者】
 別件で、参議院選の候補者の関係で、広島の三上さんは「結集ひろしま」の候補として立候補され、それを立憲民主党が推薦するという理解でよろしいか。

【幹事長】
 はい。「結集ひろしま」の候補者として、我が党として推薦をいたします。

【毎日新聞・宮原記者】
 全国幹事長会議の関係の質問だが、きょうの会議では、例えば参院選に向けて今後調整が必要になってくる候補者調整の関係とか、あるいは、けさも連合との懇談があったと思うが、連合とどういうふうに連携していくかとか、そういった意見交換等はあったか。

【幹事長】
 全国幹事長会議ではそのようなご意見などはなかったかと思います。けさの連合と立憲民主党との定期協議ですが、我々定期的に、不定期も含めて、さまざま意見交換をさせていただいております。選挙も含めてここはしっかりと意見交換をしておりますし、これまでのそういった意見交換、また、ともに一緒にさまざまな活動をやってきたという取り組みの蓄積がありますので、そこのところはもし質問いただければ丁寧にお答えができたところだったかなというふうには思いますが、きょうはございませんでした。

【毎日新聞・宮原記者】
 特に各県連の幹事長や選挙責任者と、調整についての細かいやりとりとか、そういったことはなかったか。

【幹事長】
 細かなやりとりについてはなかったと思います。選対委員長からは全体的な調整の考え方についての説明がありましたが、具体的なお話はなかったと思います。やりとりでそういったことはなかったと思います。

【NHK・坂井記者】
 略称について関連で伺いたい。確認だが、常任幹事会で略称「民主党」で決定したということでよろしいか。あすの両院総会はあくまで報告のみで、これから変更する可能性はもうないということか。

【幹事長】
 本日の常任幹事会で、略称を「民主党」とするということ、また、あわせてビラなどの宣伝物では「りっけん」、こちらの通称と申しましょうか、それを使用するということでご報告し確認していただきました。あすの両院議員総会でも丁寧にご報告したいと思っております。

【NHK・坂井記者】
 関連だが、今回略称を「民主党」と決定された理由についてと、通称で「りっけん」にされたということも、このあたりも狙いについて教えていただきたい。

【幹事長】
 まず、私どもの党の規約に、2020年9月に結党した立憲民主党の規約に、略称は「民主党」であるというふうに記載されております。昨年の総選挙のときに案分票が多かったということで、そのときに総選挙を経験した関係者の方から疑問の声も上がりましたので、私も国民民主党の榛葉さんとは一度その件でお話をしましたが、その間いろいろな働きかけもしてまいりましたが、党と党の間での正式な党首会談がこの間行われてきませんでした。大変残念に思っております。候補者調整、略称、本当に大事なテーマについて申し入れをしてまいりましたが、これについて受けていただけないという状況が長く続いてきて、4月26日から5月2日というのが総務省への届出期間で、いよいよ直前に迫っているということでありますので、もう判断をすべきタイミングと考え、「民主党」ということで登録したいと思っております。

【NHK・坂井記者】
 国民民主党も略称を「民主党」とする案も含めて検討しているということだが、昨年の衆院選に続いて両党が同じ略称を使う可能性も出ていることについてはどのようにお考えか。

【幹事長】
 国民民主党さんがどのような判断をされるか、それはわかりませんが、私たちとしては立憲民主党として掲げている政策、そして目指している社会像、政権交代の選択肢となるべき政党として、その立ち位置をしっかりと訴えていきたいと考えております。

【NHK・坂井記者】
 先ほどの全国幹事長会議で略称「民主党」の再検討を求める意見があったということだが、具体的にはどういった理由で再検討を求めるというご意見だったのか。

【幹事長】
 やはり、何と言いましょうか、混乱を避けるということだったように私はお聞きいたしました。

【NHK・坂井記者】
 そのような再検討とか、混乱するのではないかという意見が相次いだということだったのか。

【幹事長】
 相次いだと申しましょうか、実はきょう提案に至るまでにも、これまで今回改選を迎える参議院議員の方々や役員の間でも幾度か議論を行ってまいりました。その結果としてきょう提案させていただいたということで、この点については常任幹事会で確認をしていただいたことですので、きょうの全国幹事長会議でご報告をさせていただいたということでございます。

【フリーランス・宮崎記者】
 略称の続きになるが、この件は国民民主党とは幹事長同士の協議事項だったように思うが、榛葉幹事長が西村幹事長との話し合いといったものをしてもらえなかったのか。決裂したということなのか。また、国民民主党のほうに報告というようなものはする趣旨のものなのか。

【幹事長】
 私としては、やはり略称の問題、非常に重要な問題だと思っております。また、選挙区調整といったことも含めて、これはやはり党首の間で会談をして方向性を出さなければいけないということで、この間、再三にわたって党首会談を申し入れてまいりました。連合の芳野会長からも電話を入れていただいたりしたのですが、それでも成立しない状況のままきょうに至っております中で、4月26日がもう目前に迫っているということで、本当にここで判断をしなければ連休前にいろいろな候補者の活動にも差し障りが出てくるであろうと考えて、このタイミングで判断をさせていただいた次第です。
 なお、国民民主党さんには先日、榛葉幹事長のところに、我々としてはそういう考えですということはお伝えしました。

【フリーランス・宮崎記者】
 幹事長間で話が終わってしまったということか。

【幹事長】
 そういうことですね。

○緊急経済対策について

【フリーランス・宮崎記者】
 国会対応に関して二つ伺いたい。一つは補正予算だが、自民と公明の協議の仕方からしても、本当に政府は今国会に補正予算は出さない方向になっているように見える。報道によると、きのうの自公の政調会長同士の話し合いでは、高市政調会長のほうから予備費を積み増すだけの補正予算案はどうかというアイデアが出たようにも思うが、この件に関して、世論調査でも複数回答で岸田内閣の経済政策は支持できないというのが突然10%ふえているというのもあったが、補正予算案の件に関して改めて伺いたい。

【幹事長】
 予備費を積み増すのも、これはやはり国会での審議が不可欠ではないでしょうか。であるとすれば、それが実行できるのであれば、賛否はまたあるとしても、我々としても審議には臨んでいきたいとは思いますが、いずれにしても国会での審議が必要だと思いますので、そこからは自民党さんは逃げないでもらいたい。岸田政権はとにかく「聞く力」はあるというふうにご自身がおっしゃっているわけですから、物価がこれだけ上がって国民生活が大変苦しいという状況の中で上がっている声に耳をふさがないでいただきたいと思います。

○アダルトビデオ出演強要問題について

【フリーランス・宮崎記者】
 アダルトビデオ出演取消権の議員立法に関して、きょうの本会議で岸田総理も、与党のほうで議員立法の骨子ができたということを承知しているというところまで答弁があった。この話は元々、もう4月1月を過ぎているとは言っても、塩村あやか参議院議員が決算委員会で取り上げたところから話が再び出てきたと思うが、自公のほうで議員立法が近々提出できるということだが、そこは政調などで連携ができていない面もあったのか。法案提出の時点で例えば自公と超党派で出すこともぎりぎりなくはないかと思うが、この辺に関して、対案主義、提案主義ということもあるが、どうでしょう。

【幹事長】
 すみません、ちょっと私、時間的なことがよくわからないのですが、往々にしてあるのは、やはり国政選挙の前になると与党のほうからいろいろな議員立法が突如として出てくるということはあります。ここは、私たちがずっと出しているものがあるのであれば、それをベースに議論していただくという寛大さを与党には持ってもらいたいなというふうに思います。

○参院選に向けた取り組みについて(2)

【TBS・中野記者】
 略称に関して、昨年の総選挙で「民主党」と書かれていた具体的な票数や、国民民主党とどのように振り分けられたか、検討段階で把握されていた数字を教えていただきたい。

【幹事長】
 去年の総選挙の際には「民主党」票が約362万票ございました。このうち立憲民主党に案分された得票が81.6%、国民民主党に振り分けられた得票が18.4%というふうに承知いたしております。

○ウクライナに対する防衛装備品等の提供について

【TBS・中野記者】
 本日、岸防衛大臣が、ウクライナに対して防護マスクやドローンなどの提供をすると発表された。軍事転用の懸念もあると思うが、西村幹事長のお考えを伺いたい。

【幹事長】
 すみません、全く詳細は承知しておりませんが、我々としては、殺傷能力のある武器については、これはやはりいかんというふうに思います。今ほど例示されたものがそれに当たるのかどうかということは、よく検討しなければいけないと思います。

【TBS・中野記者】
 ドローンであったり、殺傷能力の面はそんなに高くはないと思うが、そこに対しては特に今のところお考えはないか。

【幹事長】
 そこも含めてよく検討する必要があると思っております。

○SNS投稿について

【「フランス10」・及川記者】
 西村幹事長が多賀秀敏さんのゼミだったと知って、早稲田社会科学部であんな厳しい先生いないと思って、よく耐えられたなと大変感心しておるところでございます。
 質問だが、アメリカ民主党が下院を制していた2020年6月9日の議会調査部は、アンティファという組織がテロリストだという報告書を公表した。トランプ大統領もアンティファをテロ組織認定すると言い、抵抗しない人たちをバットで頭を殴りつけていると発言した。お渡しした写真で、カラーのほうだが、これは2020年に撮られた写真だが、立憲民主党の参議院議員がテロリスト・アンティファの格好をし、さらにはツイッター上でアンティファのメンバーと3回連絡している。2018年には敵対者を威嚇するためか釘バットを持った写真をツイッターにアップしている。まさにアンティファがやったように無辜の民をバットで投げつける意思を感じる。立憲民主党は多様性を尊重する政党だが、所属議員がテロリストと公然と仲むつまじくすることや、釘バットを振りかざし暴力的に国民を威嚇する行為も多様性として尊重するのか。

【幹事長】
 ちょっと詳細を承知しておりませんが、今ちょっと初めて聞いたことですので、何か誠実にお答えしようとするとさまざまなことを確認させていただかなければなりませんが、そのようなことでよろしいでしょうか。

【「フランス10」・及川記者】
 バットを持たれた写真を見てどう思うか。

【幹事長】
 鬼の金棒みたいに見えますが、ちょっとすみません、よくわかりません。

【「フランス10」・及川記者】
 バットと言っても釘バットだから、人を殴るものだというご認識はおありか。

【幹事長】
 いや、すみません、そういったものが存在するということも、私、存じ上げませんでした。

○倫理に関する規約・規則改正について

【新潟日報・山田記者】
 先ほどの報告にあった倫理に関する規約・規則改正について、具体的にどのような改正をしたのか、いつ付かというスケジュールも含めて、例えばどうした問題があって、それがどう改善される見込みなのか伺いたい。

【幹事長】
 倫理に関する規約と規則についてですが、ちょっと細かくなってしまうので省いたのでございますが、ざっくり申し上げますと、倫理委員会の独立性を高めるということでございます。これまでは比較的、何というか、幹事長と常任幹事会の判断で処分が決まっていくような形でありましたが、より明確に倫理委員会の審査というか、それをかませるということにいたしました。
 それから、「処分」と「措置」、重い「処分」と軽い「措置」の手続を少し整理したり、弁護士の倫理委員への選任などもやろうということで考えています。

【新潟日報・山田記者】
 倫理に関する規約と規則は、現在もあるそれを改正すると。

【幹事長】
 はい、現在もあります。

【新潟日報・山田記者】
 いつ付か。きょうということか。

【幹事長】
 規約に関する変更は両院議員総会の(議決が必要な)変更ですので、あすの両院議員総会で承認をいただきたいと考えております。

【新潟日報・山田記者】
 直近で、党内で例えば議員の処分とか、こうしたもので話題になったのが本多議員の件だったと思う。そのときに党の処分の仕方に当時西村さんは疑義を唱えていらっしゃった。代表選のときもそうした姿勢は変わらなかったと思う。そのときの抱いた問題意識が今回の改正につながったということはあるか。

【幹事長】
 今、実は代表選挙規則についても見直しをしようと思っておりますが、あとハラスメント規則も我が党に、取り決めというようなもので、ちょっと根拠が薄かったところもございますので、そういったものを本来であればもう1カ月とか2カ月前にやっておきたかったのですが、このような時期になったということでございます。

○参院選に向けた取り組みについて(3)

【新潟日報・山田記者】
 きょう細かいところの話は会議ではなかったということだったが、参院選の1人区の候補調整について、国民民主党との党首会談が実現していないということだったが、幹事長として初の大きな国政選挙を迎えられようとしているところだと思う。選挙の責任者として改めて意気込みとともに調整の進捗状況について伺いたい。

【幹事長】
 1人区の調整については、私もぜひ何とかやりたいと思っております。やはり与党が候補者を一本化してきていますので、それに対して野党の候補者が乱立すれば与党の候補者を利することになるのは、これは明らかであります。ですので、政権交代の可能な政治、あるいは緊張感のある政治、この実現のためには選挙区における候補者調整を行うことが望ましいと考えております。そのために幹事長として私自身に課せられている責務というのは非常に重いと考えておりますし、そういう意味では緊張感の高い毎日なのですが、本日、全国幹事長・選挙責任者会議の皆さんともさまざまお話もさせていただきましたので、またさらに身を引き締めてこれからも取り組んでいきたいと考えています。

【西日本新聞・郷記者】
 きょうの全国幹事長会議の中で、立憲が掲げている比例の1300万目標、こういった数字について高い低いという意見はあったか。

【幹事長】
 我が県に引っ張るとこれだけの数字になるがというような引用はございましたが、直接的に高いとか低いとか、そういったお話はなかったと承知しております。

【西日本新聞・郷記者】
 国民民主党との関係については今後どうやっていくのかといったような意見等は出たか。

【幹事長】
 なかったと承知しております。

【下野新聞・稲葉記者】
 個別の話になって恐縮だが、きょう発表になった栃木県選挙区の公認内定について伺いたい。栃木県選挙区、基本的に自民系が強いとされていて、自民の幹事長の地盤でもある。そういった栃木県選挙区について幹事長はどのように捉えていらっしゃるか、認識されていらっしゃるか。そのような中で今回公認内定された板倉さんに期待される点などを伺いたい。

【幹事長】
 栃木県連は昨年の総選挙で衆議院の議席がふえました。また、さまざまな、この間、中間選挙などでもよい成績をおさめていただいていると思っていますので、大変勢いのある県連だと思っております。そんな中で、女性の候補者擁立推進という党本部の方針も理解していただいた上で、今回、本当に税制のことについて大変お詳しい、いろいろ本も書いていらっしゃるし、マスメディアなどへの出演も多数ある板倉京さんというすばらしい候補者を擁立できたことは、この栃木県連においてさらに皆で力を結集する、大きな、よい候補者を擁立することができたと思っております。

【中国新聞・山本記者】
 今の質問に似たような話を広島選挙区でお聞かせいただきたい。前回の参院選に絡み大規模買収事件が起き、その後の再選挙では「結集ひろしま」の候補が自民候補に勝利した。西村幹事長の広島選挙区に対する認識・見解と、三上さんへのご期待などについてお聞きしたい。

【幹事長】
 先ほどもお話しくださったように、大変大きな事件があった後での広島選挙区の参議院補欠選挙、現在会派を一緒にしていただいている宮口治子さんの大きな当選があったわけです。ここに引き続いて、三上絵里さんにはぜひ後に続いて、本当に「結集ひろしま」の代表として頑張っていただけると思っております。
 民放のアナウンサーでいらっしゃったということで、有権者の皆さんには知名度もあるというふうに期待しておりますし、広島の政治状況の中で、やはりこのままではいけないと。このような自民党の、自分たちのために今だけよければよいという政治が長く続くのはよくないということで、本当に生活の中からの声を政治に届ける必要があるということで決意をしていただきました。
 ですので、我が党としては推薦候補ですが、今、実は女性候補者支援チームというのを我が党としては立ち上げておりまして、今週21日から第1回目の研修会が始まることになっております。そうした情報もぜひ共有をして、一緒に戦っていきたいと考えております。

【共同通信・奥山記者】
 全国幹事長会議の次第の中の「その他」の代表説明の「重点政策について」、これは参院選の公約の関係だと思うが、具体的にどういった話なのか教えていただきたい。

【幹事長】
 お答えしたい気持ちはやまやまなのですが、これはやはり代表の口からしかるべき時期にお話しいただくのがよろしいと思いますので、きょうはご勘弁ください。

【朝日新聞・横山記者】
 全国幹事長会議の質問だが、経済対策に絡んで泉代表から冒頭、「生活安全保障」ということについて全国の党員やパートナーに浸透を図ってほしいというようなお話があったが、会議の中で執行部からそのことについてどのような説明をされたか。そして、キャッチフレーズといいうか、その「生活安全保障」についてどのような意見があったか。可能な範囲で伺いたい。

【幹事長】
 会議の中では何か意見はなかったと思います。今回とにかくこの物価高の状況で緊急経済対策が必要だということから冒頭の代表のご挨拶だったと思いますが、それについて、それはどういう意味ですかとか、そういった質問はなかったと承知いたしております。
 緊急経済対策の中身についての質問はございました。21兆円の緊急経済対策の中身についての質問はございました。

【朝日新聞・横山記者】
 それは例えばどういった意見があったのか。

【幹事長】
 私は小川政調会長が説明をしているのは聞いたのですが、すみません、ちょっと具体的にメモをとり損ねております。

【上毛新聞・斎藤記者】
 群馬県は昨年の衆院選で野党の議員がゼロになっている状況だが、今回白井さんという方を推薦なさるということで、この方への期待と、群馬県選挙区をどう見ているのか伺いたい。

【幹事長】
 去年の総選挙で群馬県からは立憲民主党の国会議員が不在となってしまいました。大変残念なことだと思っております。であるがゆえに、今回の参議院選挙にかける思いは強いものがあると思います。
 白井さんは連合群馬の副事務局長でいらっしゃったということで、やはり働く人たちの問題にお詳しくいらっしゃるし、しかも地域の中でいろいろ自治体の現場などにもお詳しい方でいらっしゃるので、本当に人口減少の問題に苦しむ地域の声をしっかりと政策に生かしてくれる方だと思っております。何よりも、女性候補者でいらっしゃるということですね。こういったところでぜひ風穴を空けていってもらいたい。与党が牛耳っている群馬県のその国政において、ぜひ風穴を空けていっていただきたいと、心から期待しています。

○大学時代の授業について

【「フランス10」・及川記者】
 せっかく共通点があったので。多賀秀敏先生のゼミで平和学1・2というのが社会科学部の必修科目だった。大変厳しい教官でいらっしゃったが、授業は本当すばらしかったが、どういうことを学ばれたか伺いたい。

【幹事長】
 一言で言うのはなかなか難しいですが、仕事は社会のためにするんだということを教わりました。