立憲民主党つながる本部は26日と27日の2日間、広島市内で協同労働に関する視察を行いました。

 協同労働とは、地域の課題解決に取り組む人たちが全員で、(1)出資し、(2)運営について話し合い、(3)仕事に従事するという新しい働き方で、本年10月1日施行の「労働者協同組合法」により、新たな法人格の取得も可能になります。広島市は法律を先取りする形で、協同労働に取り組む人々を立ちあげから伴走支援する「プラットフォーム」事業を展開しており、すでにこのプラットフォームから28団体が立ちあがっています。

 視察団は広島市から概要説明を受けた後、二つの団体を訪問しました。最初に訪れた「びしゃもん台絆くらぶ」は、地元の社会福祉協議会や町内会では担いきれない住民サービスを提供する団体で、高齢者向けの生活支援(買い物、掃除等)や移動困難者の移動サービス、リフォームや電気・水道工事等の就労支援について説明を受けました。

 続いて訪れた「アグリアシストとも」は、農業関連の支援活動を行う団体で、農業を取り巻く困りごと支援事業や農業持続支援事業、地域の環境保全事業について説明を受けました。同団体は地元JAと有機的に連携しながら事業を展開しており、農業協同組合と労働者協同組合の将来的な連携の可能性を示す事例として注目されます。

 視察には小山展弘衆院議員(つながる本部副本部長)のほか、稲葉通宣市議(茨木市)、喜成清恵市議(金沢市)、成瀬穫美市議(福岡市)、的場豊県議(広島県)、森沢美和子市議(日野市)が参加し、視察先団体の方々と活発な質疑・意見交換を行いました。