泉健太代表は4月30日青森県を訪問し、田名部匡代参院議員(青森県連代表)と街頭演説会、地元の漁協や農協の視察、後援会の車座集会等に出席し、各地で意見交換を行い、立憲民主党の考え方を説明しました。また、夏に行われる参院選の重要性を説くとともに、地域の皆さんの声を国政に届けるためにも田名部匡代参院議員の存在が不可欠だと強く訴えました。今回の行程には、升田世喜男第1区総支部長、高畑紀子第2区総支部長も参加しました。

■街頭演説会・サンデー野辺地店前

田名部参院議員

 「ロシアによるウクライナ侵攻は断じて許す訳にはいかない。世界と連帯して、一刻も早く平和とウクライナの主権を取り戻すために取り組んでいきたい」と表明しました。

 また、食料の多くを輸入に依存しているのが日本の現状に言及し、「日本の食料自給率は37%。そして農業・漁業の従事者は60代、70代が圧倒的に多い。あと10年もしたら皆さんがリタイアされていく。日本の食料安全保障は大丈夫なのか。今こそ私たちは真剣に考えていかなくてはならない」と述べ、一次産業重視の政治をさらに推し進めるために力を尽くしたいと力をこめました。

泉健太代表

 「田名部参院議員のポスターに書いてある、『一色に染まらない 彩り豊かな青森へ』をご覧ください。皆さんが見渡す地域社会が一色だったらどうですか。多様性が大事です」と訴え、「政治も、国会も同じです。与党ばかりの国会だったら問題点が明らかにならず、おかしなことも追及されないまま、権力者たちの価値基準ですべてが進められてしまう」と指摘しました。

 「この青森で、彩りある国会を作るために、地域の声を届けるために、田名部匡代参院議員の取組みをぜひ応援してほしい」と訴えました。

升田世喜男第1区総支部長

 「コロナ過とロシアのウクライナ侵略で、物は高くなるが給料は下がり、年金も下がるという状況だ。この現状を打破していくために、立憲民主党に確かな役割を与えてほしい」と訴えました。

■野辺地漁協視察

 山縣勝彦組合長をはじめ、漁協関係者の皆さんと意見交換を行いました。その中では、「地球温暖化のため陸奥湾の水温が上昇し、ホタテの養殖に影響が出ている。10年ほどで、ホタテの養殖ができなくなる可能性もある」「水揚げ高が下がり、漁業者を支えるための漁協の経営が難しくなってきた」「海水温上昇を見据えてカキの養殖を試験的に行っている」「漁業以外の収益がないと漁業者も苦しくなるので、洋上風力発電の誘致も考えている」などの意見が出されました。

■車座集会

 車座集会で田名部匡代参院議員は、「泉代表からの指示で、水田活用直接支払について、立憲民主党として法案を提出します。法律として成立させ、予算を確保できるようにする。また、畑地化支援を手厚くするよう求めています」と説明しました。また、水産漁業者に向けては、「漁業者への支援はあるが、漁協への支援がないので、これを充実させる立案をしていく」と、考えを示しました。

 さらに、自民党政権下で行われてきた日本の農政は「猫の目農政」といわれるように、方針が決まって、それに向けて器材などを準備すると急に補助金が減らされたりするなど制度が変わることが繰り返されてきたと述べ、「この繰り返しでは農家の経営が安定しない。やってられるかという話しになる」と、自民党政治を批判したうえで、「とにかく、農業や漁業を守ることは、農村、漁村を守ること。これからもしっかりと農林漁業政策に取り組んでいく」と、力をこめました。

■東北町JAゆうき訪問、ながいも洗浄・貯蔵施設視察

 乙部輝雄組合長をはじめ、組合の方たちと意見交換を行いました。意見交換後には、東北町が事業主体として運営している「ながいも洗浄・貯蔵施設」の視察を行いました。意見交換では、「ながいも、ニンジンなど、貯蔵できる作物を名産として出荷している。海外への輸出も行っている」など、成果が上がっているという意見がある一方で、「豪雪によるビニールハウスや牛舎などの倒壊が増えてきている」「暖かくなると、害虫が発生しやすくなる」「豪雪により融雪が遅くなるが、温暖化で作物の生育スピードが速くなり、作業時間が足りなくなる」など温暖化による問題点の指摘もありました。

■ぶら下がり会見

 今回の青森訪問について泉健太代表は、「農林水産業の現場を視察したいと青森県を訪問した。陸奥湾では地球温暖化でホタテの養殖に影響が出ている。また漁協を支援する仕組みの構築も必要。新たな海の環境の変化に機敏に対応する漁業政策でなければいけないと、あらためて感じた。国がもっと積極的に策を講じていかないと、陸奥湾全体の漁業の衰退につながりかねない。機敏に対応していきたい」と、感想を述べました。

 また参院選について、青森県選挙区の位置づけを聞かれ、「田名部匡代参院議員は国の農林水産業の現状に関する知見が深く、この分野において非常に重要で欠かすことのできない議員だ。与党だけの農業・漁業政策だけでは問題点が顕在化してこない。野党の議員の役割は、現場の声を伝えるという意味でも大きいものがある。この日本の農林水産業を支えるという意味で、田名部匡代参院議員の役割は大きい」と答え、党として、田名部議員を最大限応援していくと表明しました。