西村智奈美幹事長は6月8日、衆院財務金融委員会で質疑に立ち、安倍元総理の後援会が開いた桜を見る会前夜祭に、サントリーから酒類の無償提供が行われていたとする違法寄附疑惑について質問しました。

 西村幹事長は冒頭、今日の委員会に、安倍元総理、秘書の配川氏、サントリーの新浪社長を参考人として招致したが来てもらえなかったとして、「事実関係解明のためには3人から話を聞くことは不可欠だ」として、再度の招致を薗浦財金委員長に要請しました。

 西村幹事長は、「今回のサントリーからの、安倍後援会への酒類の寄付は、政治資金規正法違反の疑いがある。これは新事実なので捜査すべきだ」と質問しましたが、加田法務大臣政務官は、捜査状況を公にできないとして、捜査をするのかしないのかについても答えませんでした。

 西村幹事長は、「この疑惑には、国民感情からしても納得できていない部分が多々ある。この件はぜひ捜査するべき。今後も閉会中審査などを行って事実関係を明らかにしていかなくてはならない」と指摘しました。

 西村幹事長は、「サントリーが酒類の寄付をしていた2016年は、酒税の税率統一という重要な政治課題が争点となった年だった。しかし税率一本化は2026年という10年の移行期間が設けられた。税率統一で、扱う品目の過多によっては有利不利になる会社もある。この件を精査するために、『大手ビールメーカー4社の税率統一の影響試算』『4社から財務省への要望・面談記録』『官邸との協議記録』『自民党税調への財務省からの資料』を要求したが、自民党税調への資料以外は提出されなかった」として、鈴木財務大臣に質しました。

 鈴木財務大臣からの「個別各社からの要望は受けていない。財務省での面談記録も確認できていない。官邸との面談記録も確認できていない」との回答に西村幹事長は、「きちんと探したのかどうかも分からない」として、再度資料提出するように求めました。


 最後に西村幹事長は、「お友達企業からの疑惑が問題の本質だ。サントリーは新ジャンルと言われる酒類の比率が高く、有利不利で言えば不利な会社に入る。参考人も出席せず、要求した資料も出てこない。引き続きこの問題を明らかにしていく」と述べ質問を終えました。