立憲民主党・無所属を代表吉田はるみ衆院議員が6月9日、衆議院議長細田博之君不信任決議案について、賛成の立場から討論しました。

 第一の理由は、議会が決めた法案を議長として公然と批判し、国会の権威を著しく貶めている点と指摘し、2016年に国会で成立した、いわゆる衆議院小選挙区定数の「10増10減」について、細田議長は反対意見を公言し続けてきたことが、このまま議長を任せ続けることは適当ではなく、近く政府から提出される区割り案を審議する立法府の長としては全く相応しくないことは明らかと批判しました。

 第二の理由は、「1人当たり月額100万円未満であるような手取りだ。多少増やしても罰は当たらない」の発言について、議長の感覚が、国民感情から著しくかけ離れており、引き続き議長の座に留まることは、院全体でこの発言を容認していると捉えられかねないとして、細田議長の解任を求めると主張しました。

 第三の理由は、週刊誌が細田議長からセクシャルハラスメントを受けた女性たちの告発を次々と報じたことをあげ、議長が説明責任を果たすべき肝心要の自らが長たる衆議院には一切の説明をしないことは、責任放棄も甚だしく断じて容認できないと批判しました。

 第四の理由は、選挙違反、運動員買収という、議長はおろか、議員であることの正当性すら疑われる報道がなされたことを指摘し、細田議長が疑惑について身の潔白を早期に説明することができなければ、公明適正な選挙を歪めることにもなりかねず、議長の職はおろか、議員としてもその職にとどまることの是非が問われると批判しました。