【プロフィール】
1980年2月6日、長崎県佐世保市生まれ。
佐世保市立天神小学校、崎辺中学校、佐世保工業高等専門学校卒業。
化粧品の研究開発の夢があったが、家庭の経済状況も考え大学進学を諦め、また就職氷河期で希望の業界も諦め、伸び盛りだったIT業界のベンチャー企業でシステムエンジニアとして就職。
休日出勤・深夜残業など過酷な環境に憤りを感じ、やりがいを持って仕事がしたいと、これまで働きたいと思っていた美容業界に転職。
その後、美容コンサルタントに転身。女性は美しくなることで自信を得て人生が輝くことを伝え、多くの女性の人生をサポートしてきた。

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――政治家を目指すきっかけは

 就職氷河期にシステムエンジニアとして社会人をスタートさせました。ただ給料も大手と比べると格段に低く、休日出勤や深夜残業、ましてや徹夜も当たり前のような状況で3年間頑張ったのですが、もっと生きがいや、やりがいを持って仕事がしたいという思いから、忘れられなかった美容業界を考えるようになりました。最初は趣味だったのですが、ネイルアートの世界に魅了され美容コンサルタント会社に転職しました。

 ただ、そこでも女性が社会進出しにくいと感じました。手に職をつけて社会に出ても、サービス業だから土日に仕事があり、子育てとの両立が難しかったり。そういった現実を見ていく中で、社会が変わらないといけないんじゃないかと思うようになりました。

 その後、独立・起業して人材育成や就職支援などさまざまな活動を行い、また、熊本震災復興支援、佐世保市婚活支援など社会貢献活動も行ってきました。

 そんなある日、知人のご縁で連合長崎の方と知り合い、「女性の力で長崎を元気にしたいんです」という話をさせていただいたところ、「政治で変えることができますよ」と政治の世界に誘われました。

 私は真面目に受け止める方なので、断る事よりも自分には何ができるのかなと考え、悩んだ末に自分がぶつかってきたさまざまな壁を壊すことができる存在になれるのであればと、目指すことにしました。

――今はどういった活動をされていますか

 3年前の選挙で惨敗したのですが、その翌日からずっと地域を回って活動をしてきました。とにかく知名度が低いので、まずは知ってもらおうと、新型コロナの緊急事態宣言中や荒天の時以外は朝は街頭に立ってあいさつをしてきました。

 また日頃政治のことなんか考えていられないという方、子育てや介護で日々忙しいお母さんたちや、若い人たちとのつながりを持つようにいろいろな活動をしています。例えば、子ども食堂で支援をしたり、高校生や大学生と環境活動をしたりしています。それと、3年前は郡部や離島部にあまり行くことができていなかったので、そうした地域を回っています。

――日々の活動の中で、何か感じることはありますか

 政治を身近に、もっと近づける努力を私たち政治家がしないといけないと感じます。高校生も、いきなり選挙権が与えられて、「誰に投票したらいいのだろう」とか「政治家って何?」みたいなところから始まっているので。

 若い人と一緒に環境活動していると、「こんなに私たちの話を聞いてくれる政治家さんはいません」「日頃からもっと政治家が話を聞いてくれれば、自分たちもいろいろ言えるのに」と言われることがあります。年齢や性別も関係なく、それこそ選挙権を持ってない子どもたちの声もしっかり聞くべきだと思います。

 ママさんたちも同じで、生活のことでいろいろな疑問や課題を持っていて、「もっと子育てしやすい街づくりをしてほしいのに、聞いてくれる政治家がいない」と言われるので、市議会、県議会、国会関係なく、街づくりや子育てのことをしっかり聞いて、連携して声をつないでいくことが大事だと思ってます。

 長崎市や佐世保市など都市部も課題はあるのですが、郡部や離島部は過疎化も高齢化も進んでいます。こうした課題が喫緊(きっきん)だと感じるところもとても多くありました。

 また佐世保は佐賀県と近かったり、島原は熊本県と近かったり他県とのアクセスも良かったりするのですが、コロナ禍で県外への移動を禁じられたのが、かなり痛かったですね。観光県なので、島原では人が来なくなってとか、平戸の方でも佐賀からのアクセスが途絶えて観光のお客さんが来れないなど、各地を回っていろいろな方の話を聞いています。

――長崎のおすすめはなんですか

 すべて。どこもいいんですよ。長崎県内でどこがいいか、みんなに聞かれるのですが、島原半島はお城があり歴史があって普賢岳の雄大な自然もある。水が多く湧いていて水道代がとても安いと聞きます。佐世保市はアメリカの文化ともミックスしていていいですよね。

 なかなか一つは選べないのですが、でも私は海が好きなので島がお勧めです。人は優しいし、自然は豊かだし、魚の鮮度が全然違うので食事もめちゃくちゃ美味しいです。島で暮らすのは都会とは全く違うライフスタイルになると思います。最近はオンラインで、どこででも仕事ができる人たちも増えてるから、そういうことを活かしてほしいと思います。

 一方で、医療が弱いといった側面もあります。島で暮らしやすくなるように、島の消費税を減税したり、航路を安くしたり、そういった政策にも取り組んでいくなかで、島暮らしをおすすめしたいと思います。