白川あゆみ候補は6月25日、長崎市内で街頭演説会を開き、泉健太代表、連合の芳野友子会長らの応援弁士とともに、長崎市内で街頭演説会を開きました。街頭活動終了後には市内の会場で国民民主党や社民党、連合などともに総決起集会を開催し、700人余りの参加者とガンバロウ三唱で心を一つにしました。山田勝彦、末次精一両衆院議員も応援に駆け付けました。

 白川候補は、ガソリン価格の高騰を例に取り上げ、「普段から長崎県はガソリンの価格が高いが、島しょ部はもっと高い。上五島では1リットル当たり193円もする。しかし島の人は仕方ないという。そこに住んでいるだけで生活コストがかかる。こういう状況は不公平ではないのか。トリガー条項を発令すれば25円安くなるが政府は発動しない」と、政府の無策を厳しく批判しました。そのうえで、「物価高は容認されていると黒田日銀総裁は発言したが、皆さんは容認していますか。これからもっと物価が上がっていく。皆さんはもっと怒ってほしい。声を上げてほしい。黙っていたら好き勝手にされてしまう。一緒に声を上げよう。私、白川あゆみとともに声を上げていこう」と訴えました。

 泉健太代表は、「この参院選、争点がわからないとか、どうせ自民党が勝つとか、いろいろ言われるが、国政選挙は、皆さんにとって大事な意思表示の機会だ」と話し、この機会を逃さずに、投票に必ず行ってほしいと求めました。

 物価高について泉代表は、「物価高の影響があまりない人がいる一方で、影響を受けて生活がきつくなってきている人もいる。岸田総理や黒田日銀総裁は、影響のない人の立場だと思うが、私たち立憲民主党は、影響を受けている人の立場に立っている。この選挙は、物価高を放置する政権と、私たちとの戦いだ。物価高が選挙の争点だと声を上げていこう。そして白川あゆみさんの当選を、一緒になって勝ち取ろう」と、力を込めました。

 芳野会長は、「私たちが安心して暮らせる社会、安心して働き続けられる社会には平和が必要だ。何よりも命が優先され、そして人権が尊重されなければならない。それには、政治の場にもっともっと女性が必要だ。ジェンダーギャップ指数でみると、日本は156カ国中120位。先進国の中で一番低く毎年順位が下がってきている。それは、政治の場に女性が少ないということだ」と、女性の国会議員の少ない日本の現状を指摘しました。

 そして、意思決定の場に女性が参画することが必要だと説いた芳野会長は、「女性の視点でこれからの日本をどうデザインしていくかがとても重要だ。一人でも多くの女性を意思決定の場に送り込みたい。白川あゆみさんをぜひ国政に送り込んでください」と訴えました。

 日程終了後、記者団に対応した泉代表は、IRについての見解を求められ、「IRは複合的なもので、すべてを否定するものではない。ただし、カジノについては、依存症の問題、コロナ過で計画に新たな課題が出てきていると思う。そういった課題に対して、慎重に議論していく必要がある」と答えました。

 公示後初の週末に長崎県に入った感想を聞かれ、「白川さんから、3年前の悔しい結果を巻き返し、当選に向けての決意を示された。取り組みを強化し、最後には抜き去りたい」と述べました。

 連合の芳野会長と並んだ感想と今後の連携について泉代表は、「連合には全国各地で応援をいただいている。これからも、他の選挙区で芳野会長とともに立つ機会が出てくると思う。これだけ経済格差が広がり、不安定雇用の方がたくさんいる時代、そういう方々に向け、労働界の代表と野党第一党の代表がともにメッセージを伝えることはとても重要な機会。今回初めての演説だが、この成果を全国に伝えていきたい」と答え、今後も連携を強めていく考えを示しました。