栃木選挙区・いたくら京(いたくら・みやこ)候補は6月27日、西村智奈美幹事長らとともに芳賀郡のベイシア益子店前で街頭演説を行いました。税のエキスパートして国民の方を向く税制に転換し「皆さまのお役に立つ政治を実現する」と力を込めました。藤岡隆雄、梅谷守の各衆院議員、地方自治体議員らも応援演説をしました。

 税理士として20年働いてきた、いたくら候補は、この国では税金の使い道が「国民の方を向いていない。もっと私たちを向いてもらいたい」と思ってきたという。そもそも税金は、「たくさん稼ぐ、力の強いところにたくさん納めてもらい、そうでないところに少し納めてもらう。それを再分配し、経済的格差をなるべく小さくして社会をより良くするために使う。それが税金のそもそもの役割だが、今の税金は全く逆になっている」と自民党政権による税金の使い方に疑問を呈しました。

 税収の最大税目になった消費税は、「たくさん稼ぐ人が納める税金ではない。1円も稼がない生まれたばかりの赤ちゃんのおむつ代にもかかる。寝たきりになってしまった老人の身の回りの商品にもかかる。生活が苦しい人にもかかる。過去最高益を出している法人税や超富裕層が払う所得税よりも大きな税金となって、この国を支えている。この国の不平等の一つだ」と消費税に偏重した税制を問題視しました。

 社会福祉目的に限定して使うとされている消費税だが、その税率は3%から10%に上がったにもかかわらず、年金支給開始年齢は上がり、医療費窓口負担は増え、今般年金が減額され、社会保障は悪くなるばかりだと問題視しました。それだけでなく、「私たちの給料や年金から引かれる社会保険料は、なんと2倍以上になっている。こんなことになっているのに消費税は、社会福祉にしか使っていないと言うが、それは真っ赤なウソ」「消費税ができてから大企業が負担する法人税が大きく減税され、その穴埋めに使われている」と批判しました。

 いたくら候補は、「このように国民の方を向いていない。自分のお友だち企業ばかりを向いている政治にストップをかけたい。この夏の参院選で自民党が大勝することになれば、いままでの政治で良かったと、もっと突き進んでくれと自民党にお墨付きを与えてしまう。それだけは絶対に嫌だ」と訴えました。消費税を時限的に減税し、法人税を少し上げ、「そこから生まれた財源を止まらない少子高齢化、人口減に喘ぐ日本の子どもが増える政策、安心して歳をとれる年金・医療・介護に使っていきたい」と訴え、自身への支持を強く呼びかけました。

 西村幹事長は、税制だけでなく、自民党政権が長く続いてきたことで、公文書の改ざん、データの捏造、総理や官僚の嘘、友だち利益の優先など、おかしくなことがいろいろ起きてきたと批判しました。このような政治を許してしまった責任の一端が野党にもあると認めつつも、「国会で総理をはじめ閣僚に質問しても『検討する』『検討する』ばかりでまともに答えない。何も決断しない。無為無策のまま、こうなってしまっている」と述べ、「こんな政治は間違っている」と訴えました。

 いたくら京候補について西村幹事長は、「税制のエキスパートとして皆さんからの一票を絶対に無駄にしない。いたくら京候補と一緒に格差の広がった日本社会を直していくための政治を実行させてください。物価高から皆さんの暮らしを守るための政策を実行させてください。非正規雇用の皆さんの待遇改善、介護や保育の現場で働く皆さんの待遇改善は急務だ。これは政治、政策の力でできる。消費税の時限的減税、最低賃金の引上げ、年金給付の迅速な支給。いたくら京さんに託してほしい」と強く訴えました。