参院選挙7日目の6月28日、神奈川県選挙区公認のてらさき雄介候補は、横浜市港北区の日吉駅前(慶応義塾大学前)で泉健太代表、青柳陽一郎、中谷一馬衆院議員、牧山ひろえ参院議員らと街頭演説を行いました。てらさき候補は、シングルマザーの家庭でも子どもが心配なく大学に通えるようにしないといけないと訴えました。

 相模原市議2期、神奈川県議4期と計21年の豊富な議員経験があるてらさき候補は、「子育ての相談、教育の相談、学校の相談、たくさんいただいてまいりました。その多くは、やはりお金がかかる、お金がない、お金がないからいろいろなことができないという相談だった」と振り返りました。先日、一人子育てしている女性に「シングルマザーでも子どもが大学に行けるような世の中にしてほしい」と相談を受けたことを明かした、てらさき候補は、「裏を返せば、今は大学に行けないということなんです。これではいけません。子どもたちが安心をして、お金のあるなしに関わらず、教育が受けられるように教育の無償化を実現しないといけない」と主張しました。また、自治体議員時代に相談を受けた方からは、どういう行政サービスや支援があるか分からず、役所に行ってもよくわからなくて帰ってきた人が多かったと話し、「この国の政治は、困っている時に困ったところに寄り添わない政治です。本当は困っている人がいたら、その人が頭を下げてこなくても政治がその人に寄り添わないといけない。今、この国の姿は、冷たい社会になっています。だから私たち立憲民主党は、当たり前の、お互い様で支え合う、困った時に寄り添い合える社会をつくっていきたい。てらさき雄介、野党第一党の立憲民主党から立候補しました。毅然たる決意で自公政権と対峙します」と強い決意を表明しました。

 泉代表は、「今、この神奈川でも野党第1党を狙おうとする維新の会がいますが、ここが一番政党の中で無茶苦茶だ」と述べ、「核共有をどんどん進めるなんて言っているし、自民党をぴりっとさせるとも言ってる。そんなもので政治は変わりません。ぴりっとさせるなんていう生易しい自民党との対抗の仕方では、自民党は痛くも痒くもありません」と維新の会の政治姿勢を批判しました。続けて泉代表は、「立憲民主党こそが自民党とがっぷり四つで戦って、時に寄り切るぐらいの決意と、そして論戦力で戦ってきた。ぜひ、国会の議論を見てもらったらわかります」と訴えました。また自民党においては、農林水産大臣が大臣室で鶏卵業者から現金500万円を受け取る事件や、広島では2019年の参院選で法務大臣を経験した議員が自治体議員に金銭を配る大型買収事件を起こしたことに触れ、「こんなのフェアでも何でもない。こういう政治を、おかしいというときにはおかしいとちゃんというのが政治ではないでしょうか。ぜひ、対案を出す立憲民主党。何でも反対ばかりではなく、むしろほとんどの法案には賛成するけれども、おかしな法案にはちゃんと反対をする立憲民主党。そして、物価高に皆さんの目線で政策を提案する立憲民主党。落ち着いた安全保障政策を持っている立憲民主党。皆さん目線の立憲民主党の神奈川の代表はてらさき雄介です。ぜひこの現実路線で、最後の最後まで頑張りましょう」と呼びかけました。

 街頭演説終了後、泉代表は記者団の取材に応じました。政府が節電ポイントを8月に始めると発表したことについて受け止めを問われると、「制度の詳細は知りませんけれども、まずはとにかく熱中症にかからないように国民の皆さまには十分気をつけていただきたいと思います。節電という言葉だけが先行すると、健康にもかかわる可能性があると思いますので、そこはまず配慮しないといけない。そして電力の安定供給に向けて、特に省エネの機器などは、今からでも導入できるものがあると思うので、そういったものの促進を立憲民主党は政府にも求めていきたい」と答えました。
 憲法について改憲と9条への自衛隊明記の考え方を問われると、「必要であれば憲法は変わりうるもの」と述べたうえで、「いざ議論をしてみると、憲法改正を求めていた項目も改正の必要はなく、法律で対応できるとなったものもある。そういったことを丁寧に一つ一つ議論をしていくのが今後も大切」と述べました。自衛隊の記載については、「もし憲法が変わって自衛隊が記される場合には、憲法9条の1項と2項が無効化するかもしれないという重要な論点もありますので、慎重に議論していく必要のある」と話しました。
 自民党の茂木幹事長が消費税減税をすると年金3割減と発言したことについて受け止めを聞かれると、「憤りを感じるし、冷酷ですね。自民党の幹事長は冷酷な人物だということが分かりました。社会保障の財源としての消費税というのがありますが、私はこれからの時代は消費税だけに社会保障を背負わせる必要はない、国家予算全体で必要な社会保障は財源を確保していくべきだと思っております。それにもかかわらず、消費税を減らすならば年金を3割カットするんだというのは、国民生活を直撃する話で、国民生活を犠牲にすることをいとわない自民党幹事長ということがよくわかりました。非常に危険な考え方だ」と指摘しました。