つじもと清美(全国比例)、蓮舫(東京都選挙区)は選挙戦最後の日曜日となる7月3日、「ウィメンズデイ」と題し東京都内2カ所(杉並区、武蔵野市)で街頭演説を行いました。

 JR阿佐ヶ谷駅南口での街頭演説でつじもと候補は、蓮舫候補を「同志」だと呼び、「バッシングされるときも一緒。お互いに予算委員会で、蓮舫さんは今まで10人の総理と、私は12人の総理と議論してきたが、総理とはっきり質疑をし、皆さんの思いや、聞きたいことを国会の議論の俎上に乗せていく役割を担わせてもらってきた。精いっぱい働いて、励まして合ってきた。参議院で何があっても、皆さんの命と暮らしを守るための最後の砦として力を合わせていきたい。どうか国会に送り返してほしい」と呼びかけました。

 自民党のポスター「決断と実行」に絡めて、岸田総理が決断と実行してきたこととして「年金支給額の引き下げ」「児童手当に所得制限を設けた」「消費税のインボイス制度の導入」「後期高齢者の医療費自己負担割合の引き上げ」を挙げ、「物価が上がって経済が冷え込んで、暮らしの不安や生活苦がさらに増えていくこの時期に、岸田総理は、国民の皆さんの負担を増やし、生活がしんどくなることばかりしているのではないか」と指摘。物価高に対して、国際的には年金を上げる、子どもたちへの支給、医療費の軽減、奨学金の負担を減らす等を景気対策としても行っていると紹介し、「世界標準の物価高対策をしっかり実行していきたい。物価が上がっているのに何重にも負担を増やす決断と実行をしているのは日本だけ。(こうした状況にものをいう)強い野党を作るので力を貸してほしい」と訴えました。

 「なぜ今、まっとうな野党が要るのか。なぜ今、立憲民主党なのか。まっとうな野党がいなければ国会の議論は低調なままではないか」と切り出した蓮舫候補は、「与党の議員を増やしてどうするのか。例えば自民党、公明党の予算委員会、しびれる質問する人はいますか。問題を見つける人はいますか。改善を提案する人はいますか。自画自賛、作られた質問、答弁、お互い読んでいるだけの予算委員会ではなく、蓮舫や辻元のように、皆さんの声を代弁できる参院議員を作っていただきたい」と支援を呼びかけました。

 食品値上げが本格化する今、やらなければいけないのは賃上げ、不安定雇用を安定雇用にすることだと強調。「コロナで傷んでいる企業の負債、利子を補助するのではなく負債そのものを減免することも考えないといけない。社会保障の事業主負担分の軽減、あるいは円安で賃金を上げる余力がないのであれば、せめて保育、教育、医療、介護について、皆さんが負担をしている部分を国が支えれば間接的に可処分所得が増え、値上げを踏みとどまることができると私たちは考えている」と述べました。

 補正予算の物価高に使える予備費1.1兆円と、一般予備費0.4兆円計1.5兆円は、岸田総理が決断し、閣議決定すれば物価高対策に使えるものだとも指摘。にもかかわらず、その予算を1円も使わずに選挙応援で全国を回っている岸田政権に対し、この選挙を通じておかしいと言ってほしいと呼びかけました。

 蓮舫、つじもと両候補の応援に駆け付けた斉藤りえ東京都議会議員は、「私は聴覚に障がいを持つ障がい当事者だが、障がい当事者に限らず、この国ではあらゆるマイノリティ、私たち女性が政治に参加することさえハードルが高い現実もあった。そのハードルはまだまだ解消したとは言えないが、そうしたなかで何層にもわたって私たちを覆ってきたガラスの天井を1枚1枚壊し、引きはがし、突破してきたのは蓮舫さん、つじもと清美さん、二人の存在がとても大きかったのではないか。私は、残念ながら二人の発する声のトーンや、話し方などの迫力を実際に耳にすることはできないが、演説で発した言葉を読む度に、あふれる使命感や、強い決意、弱い立場の人に寄り添う優しさや、人間性の魅力に触れることができていつも感動をいただいている。互いの多様性を尊重するという価値観が最も大切にされる優しい社会を目指して東京選挙区では蓮舫さん、全国比例ではつじもと清美さんをどうぞよろしくお願い申し上げます」とメッセージを寄せました。

 地元選出の吉田はるみ衆院議員(東京8区)は、少子化が進み、給料は上がらず、「失われた30年」を作ったのは今の政権だと指摘。「アベノミクスは9年目。すでに結果が出ている。ここで変えていこう。賃金を上げる。消費税5%に引き下げで消費を冷やさない、最低賃金1500円を目標に私たちの給料を底上げしていく」と力を込めました。

 自分の給料が安いがために子どもを大学に行かせてあげられないと悩んでいたという、シングルマザーの友人の話を紹介し、「そうではない。しっかりと学びを保障し、その子の力を十分に発揮し、生まれてくる家庭の事情や、地域に左右されない、一人ひとりが大事にされる教育を通じて、イノベーションや自由な発想が出てくる。目先のことではなく、大事なのは10年、20年先の国づくりだ」と主張。「なぜ国会議員になるのか、実現したい政策があるから。国民の皆さんに託された思いを、躊躇なく、忖度なく、自信を持って国会で発言していきたい。その背中を見せてくれたのが蓮舫さんであり、つじもと清美さん。これが『私の選挙になる』という思いで、この杉並から声を上げていただきたい、阿佐ヶ谷から日本を変える、世界を変えるうねりを一緒につくってほしい」と呼びかけました。

司会を務めた塩村あやか参院議員。「1枚目は蓮舫、2枚目はつじもと清美」と呼びかけ