参院比例区・有田芳生(ありた・よしふ)候補は7月4日、東京の巣鴨とげぬき地蔵入口前で街頭演説を行った後、商店街を歩行遊説し、「一緒に暮らしを変えていこう」と訴えました。地元の鈴木庸介衆院議員をはじめ、青森県弘前市議や那覇市議も応援に駆けつけました。

 有田候補は、自らについて「テレビコメンテーター14年、ジャーナリストとしてオウム真理教や霊感商法と戦い、12年前に国会に行ってからは、北朝鮮による拉致問題の解決のために行動し、2013年、14年には、東京の新宿や新大久保、大阪の鶴橋など全国各地で吹き荒れた国籍や民族、人種を理由とする不当な差別的言動、ヘイトスピーチと現場で仲間たちとともに真っ向から対決してきた」と取り組んできたことを紹介しました。3度目の挑戦となる今回の参院選については、「物価高といかに戦うか。まっとうに働く人がまっとうに暮らしていける社会をどうつくるかが最大の争点」だと訴えました。

 経済政策に関して、10年前の安倍総理(当時)の主張の検証から始めました。「アベノミクスを10年やれば、皆さんの所得が150万円増える」と国会やテレビで安倍総理が豪語していたと指摘。「あれから10年経ち、何があったか。働く人の給料が上がるどころか、下がる。今、物価はどんどん上がる。今後、2万品目が上がると言われる」とアベノミクスが成果を出していないと断じました。これに対して立憲民主党は、5%の消費税減税、最低賃金の1500円の引き上げ等を掲げていると説き、「働く人たちがまっとうに働けば、苦しさから少しでも逃れるような政治をつくっていこう」と訴えました。

 鈴木衆院議員は、「有田芳生候補は、戦う政治家だ」と切り出しました。今から5~10年前、新宿や新大久保で差別用語をたれ流すグループがいたが、大半の人はそのグループを恐れて関わらないよう逃げていたのではないかと指摘しました。ところが、有田芳生さんは、「戦わないと、この人たちは止められない」と現場に向かいました。今日、そのようなグループを見なくなったのは、「有田さんの実績が本当に大きい」と評価しました。

 聴衆の皆さんに「何となく変化を恐れて自民党に投票するのは簡単だ。しかしそれでは変わらない。次の30年も変わらない」と語りました。「今ですら韓国よりも10%も給料が低い日本は、30年後には2倍の差が開いているだろう。そうしたら日本人がアジアの国々に出稼ぎにいかなければならない。私たちの子どもの世代は、アジアに出稼ぎに出かけるようになる。皆さん、それでいいのか。それを変えるために私たちに勝たせてもらいたい」と強く呼びかけました。