7月10日投開票の参院通常選挙。最終日となる9日、東京都選挙区から党公認で立候補している新人・松尾あきひろ候補は、JR中野駅北口で開かれた最終演説会で「もっと良い未来を残していきたい」と訴え、支援を呼びかけました。
夜7時から始まった最終街頭演説会は、ボランティア代表や、市民代表、ボランティア事務所代表、遊説隊代表など選挙戦を共にしてきた仲間たちによるリレースピーチからスタート。第2部では、山梨から駆け付けた小川淳也政務調査会長はじめ、連合東京の杉浦賢次会長、東京都連会長の長妻昭衆院議員が最後の応援演説を行いました。
松尾候補は、「弁護士として弱い人の力になりたい、声なき声に寄り添いたいと活動してきたが、本当に弱い人の力になれるのは、声なき声に寄り添えるのは、政治の力でこの社会の仕組みを変え、法律を変えていかなくてはいけない。悲しむ人を生み出さない社会をつくりたい。そんな思いで参院選挙を戦ってきた」と表明。その上で、今日本の社会は大きな転換点にあるとして、「米国が2倍、イギリスが2倍、韓国が3倍になる中、日本だけが30年間賃金が上がらないのは政治の責任。日本の政治は大企業や輸出企業が儲かればいい、給料が上がらなくても、人々が豊かにならなくてもいいという政治が行われてきた結果、賃金が上がらなかった。今こそ日本の政治が変わらなければ、インフレや物価高に負けない、給料が上がる経済を作らなければいけない。自民党の政治で給料が上がらないのであれば、自民党の政治を変えて、逆のことをやれば給料が上がる政治を実現することができる。4割に増えてしまった非正規雇用を正規雇用に戻すために、労働者派遣法を変える、最低賃金を1500円まで上げる、労働基準監督署がブラック企業やサービス残業をなくせば給料は上がる。政治が覚悟を決めるだけ。日本の社会を変える仕事をさせてほしい」と訴えました。
もう1つの大きな転換点として、憲法問題にも触れ、「自民党は、参院選挙後に憲法の改正案を国会に提出すると明言している。70年間、平和と暮らしが守られてきた憲法を、おかしな方向に変えてしまうと日本はおかしな方向に進んでしまう。憲法は、権力の濫用を抑制し、国民の権利を守るためにある。こうし当たり前のことを分かっていない自民党にいじらせるわけにはいかない」と主張。「日本の大きな転換点にある参院選挙、20年、30年経ったとき、『あの参院選挙が大きな分かれ道になったね』と言われるような社会を子どもや、孫たちに残したくない」と述べました。
マイク納めを前に「松尾コール」の大合唱が起こる中、松尾候補は「もっと良い未来を若い人たちに残していきたい。まじめに、まっすぐ、まっとう。もっと良い未来を残していきたいという覚悟は絶対に誰にも負けない。どうか力を貸してほしい」と訴え、演説を締めくくりました。
小川政調会長は、「この生活を圧迫している物価高。その大きな要因である円安、背景にあるのは日本だけが抜け出せない異次元の金融緩和。これは見直していかなければいけない」と主張。働く人の4割が非正規雇用で不安定な労働環境で働いていることも問題視し、人間の尊厳を侵さない雇用基盤をつくるためにも、参院選挙でその意思を示そうと呼びかけました。
「日本の民主主義は、一度銃弾によって瓦解して歴史を持っている。どんな暴力にも、どんな圧力にもめげず平和な社会、民主主義社会を守らなければいけない」と述べた上で、一方で民主主義の危うさも指摘。「それは国民の無関心、人任せであること。民主主義を守るためには、私たち有権者が目を離してはいけない。民主主義とはみんなの努力と、関心と、心がけによって保たれる危うい制度。しかし尊いもの。この国の有権者、主権者として、それぞれの責任を果たし、今の政治、社会の矛盾を解消し、次世代に対して『私たちの世代の責任を果たした』と堂々と言える政治、社会を作ろう。その第一歩、東京選挙区は松尾あきひろに皆さんのお力をお与えいただきたい」と呼びかけました。
街頭演説会は、山岸一生衆院議員が司会進行を担当、都連選対委員長の伊藤俊輔衆院議員、松尾選対代表の鈴木庸介衆院議員はじめ多くの国会議員、自治体議員が駆け付け、聴衆と共に最後の最後まで戦い抜くことを誓い合いました。