泉健太代表は8月18日、沖縄県那覇市内で、玉城デニー沖縄県知事と面談し、新型コロナ対策、県の経済対策や基地問題等について意見を交わしました。また、玉城知事との面談に先立って、豊見城市役所を訪問し、山川仁市長とも意見交換を行いました。

 玉城知事との面談後に記者会見に臨んだ泉代表は冒頭、「党代表になって初の沖縄県訪問。復帰50年。苦難を乗り越えて歩んできた沖縄県民の苦労がある。昨日平和の礎を訪問させていただいたが、あらためて、沖縄で亡くなられたすべての戦没者に哀悼の誠を捧げるとともに、平和の中からの沖縄の繁栄にわれわれも努力をすることを誓わせていただいた」と述べました。

 玉城知事との面談については、「新型コロナ対策では、県民への対策のみならず、全国からの旅行者にも対策するという、難しい対策を強いられてきたなかで、感染対策と、観光を中心とした経済の両立に取り組んできた」と、玉城知事の県政運営の手腕を評価しました。

 そのうえで基地問題について、「普天間基地の跡地を活用できれば県経済を大きくけん引する活力を生み出すことができる。しかし、それを長年遅らせてきたのは政府だ。普天間基地の早期返還と民間活用への道を開くために、立憲民主党としても国に対して全力を尽くしていく」と表明しました。辺野古の新基地建設に対しては、「国費の浪費につながっているのが辺野古ではないか。沖縄県への振興予算を削る一方で、軟弱地盤に巨額の経費を投入し続けることには相当な無理がある。税金の使い方を大きく見直していくという意味でも、辺野古の新基地建設工事を中止していくことでも玉城知事と共有した」と述べました。

 さらに台湾有事について、「玉城知事から、ぜひ平和外交、対話外交に取り組んでもらいたいという話もいただいた。党としても、野党ではあるが最大限できることに取り組む」と述べました。

 

 豊見城市の山川仁市長との意見交換については、「豊見城市は、以前から注目していた。(市の人口に占める)若年層の人口比が日本一であること。この人口減少時代に人口が増えている。魅力的な市政運営をしているということで、その話を伺いに訪問した」と述べました。

 記者団との質疑で、今回の県知事選の最大の争点を聞かれ、「県民生活、県民経済を最優先とする視点は正しいと思う。基地問題についても争点だが、その姿勢は明確に県民に伝わっている。この生活と経済という観点は非常に重要なもの」と答えました。

 党本部としての県知事選への支援体制については、「物心両面で支えていく。連動する自治体選挙にも候補者を3人擁立しているので、その必勝にも全力を尽くす。党幹部の遊説についても、新型コロナの状況を見ながら判断していく」と答えました。

 臨時国会召集の要求の狙いを聞かれ、「まずは新型コロナ対策。岸田総理は司令塔が必要と言いながらほぼ1年間放置している。それと物価高対策。加えて統一教会の問題に国葬問題」と列挙したうえで、憲法53条で臨時国会の召集について「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければいけない」としていることを挙げ、「それが満たされるのであれば、速やかに国会を開くべき。いつまでも待っていればよいということではない」として、早急に開くべきと強調しました。

 沖縄訪問の最後には玉城事務所を訪れ、事務所で作業をするスタッフを激励をしました。最後にはガンバロー三唱で結束を強めました。