衆院厚生労働委員会は8月19日に閉会中審査を行い、立憲民主党の5番手として早稲田ゆき議員が質疑に立ちました。

 早稲田議員は、加藤勝信厚生労働大臣に対し、大臣と旧統一教会との関係、旧統一教会と厚生労働施策についてただしました。

 加藤大臣(の事務所)が旧統一教会関連団体の懇親会で会費を払い、秘書が「フェスティバル」に出席していたことについて早稲田議員は、旧統一教会の活動に「お墨付きを与えることになったのではないか」と問題視。

 その上で早稲田議員は、1995年当時、オウム真理教の問題では、児童相談所が子ども達を保護し、里親制度を活用したことにふれ、「カルト的団体をスクリーニングし、里親制度を活用すべき」と加藤大臣に求めました。しかしながら加藤大臣は、「今回のケースがそれに当たるのか、私自身、把握をしておりません」と答弁。早稲田議員は、「3回も厚労大臣を経験」した加藤大臣に対し、オウム真理教の問題以降、「議論がまったくなかったことは、政治の怠慢」と指摘しました。

 さらに早稲田議員は、昨日18日に開催された「『旧統一教会』問題関係省庁連絡会議」に厚労省が参加していないことも問題視。「家族の問題や里親制度も含め、厚労省も参加すべき」と加藤大臣に迫りましたが、大臣から参加を表明する答弁はありませんでした。

■「陽陽介護」について

 最後に早稲田議員は、高齢者施設で陽性になった職員が、陽性の利用者を介護する「陽陽介護」の問題を取り上げ、医師や看護師を派遣する「支援をもっと強化すべき」と求めました。