岡田克也幹事長は10月1日、高知市を訪れ、連合高知や県連の幹部と意見交換を行い、その後、高知港の整備事業を視察しました。新執行部体制で岡田幹事長は国会議員不在の県を中心に行脚する予定で、今回はその第1回目です。

■連合高知や県連幹部と意見交換

 連合高知の池澤会長らと意見交換後、高知県連の武内則男代表、広田一代表代行らと意見を交わしました。

 意見交換後に記者団の取材に応じた岡田幹事長は全国行脚について、泉代表には県連大会などを中心に行っていただき、幹事長としては各地域の現場を知ることと、いろいろな方との意見交換を通じて学んでいきたいと語り、空気感や雰囲気が伝わりにくい国会のことを話していくことも担っていくと語りました。統一自治体議員選挙も近く、国政選挙を考えても足腰をしっかりとしていくことは大事であるとして、各地域を回っていくと述べました。

 党勢の立て直しに向けて統一自治体議員選挙の位置づけについて問われると、党の存在感を高めていくことが統一自治体議員選挙にも好影響を及ぼすと述べました。

 また、コミュニケーションをいかに取るかが大切だと語り、われわれ(執行部)の言動の元になる考えを、地方の皆さんや候補者にも理解していただくことが大事だと語りました。一方で地方の皆さんがどういう考え方でいるか、どういった課題があるかを、きちんと聞き国会で反映させていくことも大事だと語りました。

 3日から始まる国会については、提案型野党から対決型に移っている印象があるとの質問には、幹事長就任当初から話している「政府与党がやっているおかしなことを厳しく指摘するのは野党にとって非常に大事なことだ」とあらためて述べる一方で、批判のための批判に陥らないようにすることが重要であり、われわれならこうするという考えがあり、その上で批判する必要があると語りました。

■高知港整備事業の視察

 国土交通省四国地方整備局の高知港・空港整備事務所から高知港の整備事業について話を聞きました。視察には県連の武内代表、広田代表代行、県連幹事長の長尾和明市議会議員らと、市消防団の方々が参加しました。

 四国地方整備局の野呂さんから、高知港は四国に13ある重要港湾のひとつで、県内消費の90%以上の石油類を取り扱う石油備蓄基地であり、国内シェア約40%の石灰を県外に供給するなど、県内外の経済・産業活動にとって重要な拠点との説明がありました。高知港は、浦戸湾内湾港と外洋にある高知新港からなり、浦戸湾内湾港には製造業を中心に、高知新港はコンテナ船や石炭や石灰のバルク船、大型クルーズ船などに利用されています。

 1946年の昭和南海地震に伴う津波では市街地の多くが浸水し、約2万人が被災したことや、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率が70-80%とも予測されていることから、3重防護の方針で地震津波対策を行っていると説明があり、外洋部の第一ライン、湾口地区の第二ライン、内湾の第三ラインに分け、それぞれの対策を行っていると話がありました。

 説明の後、岡田幹事長らは船から高知港の状況を視察しました。

種崎千本松公園の堤防工事の状況
石灰資材
種崎地区津波避難センター(中央)