渡辺周代表政務室室長(静岡県連代表)は10月1日、県連所属の杉山淳静岡県議会議員、長沼滋雄・浜田佑介両静岡市議会議員とともに、先般の台風15号で甚大な被害を受けた静岡市清水区を視察し、被災状況と復旧の現況そして今後の抱える課題について調査を行いました。
清水区では興津川の取水口に土砂、流木が堆積することによって約6万3000戸と広範に及ぶ断水が発生していました。一行は、八木間町に設けられた水道局応急給水所で、断水の状況と応急給水の作業の状況の説明を受けました。現場には、静岡県内だけでなく東海地域、東京都といった各自治体からの応援によって応急の給水作業が展開されている状況を確認し、自治体間の協力の重要性を再確認しました。また、間もなく断水の状況が解消されるとの説明を受けました。
次に、興津、両河内地区内の災害ごみ集積場に向かい、災害ごみの今後の処分の方法についての説明を受けました。災害ごみの仮置き場をどこに設置していくのか、そして最終的に処分していくために市内に2カ所あるゴミ焼却場の稼働をどのようにしていくのかについて確認を行いました。
最後に最も崩落が激しかった清地180付近の市道落橋現場を視察しました。集落をつないでいた橋が崩落したことにより、対岸の集落が孤立をしてしまいました。幸い全員が救出されましたが、元の生活に戻るためには早期の復旧が欠かせません。渡辺代表政務室室長は、「激甚災害の指定など早期に国でやることはしっかりと政府に働きかけ与党以上の仕事をやっていく」との決意を示しました。
■意見交換
13時過ぎからは重徳和彦代表政務室室長代理が静岡市に入り、午前中に視察を行った杉山静岡県議会議員、長沼静岡市議会議員、浜田静岡市議会議員から被災状況の説明と復旧の現況、今後の課題について意見交換を行いました。
視察した3人の議員から、被害が発生してからの市、県の取り組みの状況と問題点、課題が説明されました。かつて消防庁に在籍し、数々の災害に対応してきた重徳室長代理が自身の経験も踏まえ議論を行いました。
今後の大きな課題として杉山県議から「多くの場所で崩落をしており、道路の寸断が激しくなっている。基盤整備をしっかりとしていくためには、静岡市だけでは災害を査定する技術者が足りない。こういったことに行政支援をしていかなくてはならない」との指摘がなされました。重徳室長代理は、「党としてしっかりと取り組み、政府にもさらにしっかりと申し入れを行い、早期の復旧につなげていく」と決意が述べられました。