10月17日、ハイヤー・タクシー産業等の労働者で組織される全自動車交通労働組合連合会(全自交労連)の第8回定期大会が埼玉県内で開催され、枝野幸男前代表があいさつを行いました。

 枝野前代表はあいさつで、これまでの行き過ぎた規制緩和や地方における人口減少等でハイヤー・タクシー業界の経営環境は年々厳しくなっており、さらに昨今の新型コロナウイルス感染拡大や、燃料代の高騰等がその状況に追い打ちをかけていると指摘し、政治の役割としてこれらハイヤー・タクシー業界の支援を充実させていく必要があると話しました。

 さらに枝野前代表は、日本の各地域における高齢化や過疎化が進む中で、ハイヤー・タクシーは地域住民の足を支える存在として、その公共性はますます増していると指摘。たとえ目先の採算が合わなくても守っていかなくてはならないものは、社会全体で支えていく必要があると話し、政府・与党による行き過ぎた規制緩和路線からの転換を訴えてあいさつを締めくくりました。