立憲民主党外交・安全保障戦略PT/会派 外務・安全保障部門は10月18日、国会内で合同会議を開催し、「我が国の外交・安全保障のあり方」について、五百旗頭真・兵庫県立大学理事長よりヒアリングをし、討議しました。

 五百旗頭理事長は、ウクライナ危機のポイントとして、一つ目はロシアの軍事能力の装備と訓練のレベル、二つ目はウクライナの抵抗の強さ、三つ目は米欧の経済制裁の厳しさ、の3点を指摘しました。

 さらに、中国の動きが重要だとして、「日米欧の経済制裁が理由で中国は今のところ、ウクライナ侵攻との連動を自制している」と述べました。

 軍事力を蓄えた中国、北朝鮮、ロシアが迫って来ている日本はどうすべきかとの問いに、五百旗頭理事長は、「第二次世界大戦のベルギーのように抵抗しない、無防備なのか。ベルギーの悲劇を繰り返してはいけない」と述べ、「1,500㎞までのミサイルを日本はしっかり持つべき」など具体的な提案がありました。その上で、「それで戦争をするとかは考えてはいけない。先制攻撃など愚の骨頂だ」「今の状況の中で、どうやって国民を生存させることができるかを考えてほしい」との話がありました。

 参加議員からは、日米安保条約第5条の具体的な運用などについて質問がありました。五百旗頭理事長は「野党はもっと中国と対話すべき。いろいろなレベルで働きかけていくべき」と提案がありました。