岡田克也幹事長は10月23日、前日の22日に続き北海道内を回り、札幌市内では池田真紀第5区総支部長セミナーに参加。「政局を語る。野党第1党の覚悟」と題して講演を行いました。

 岡田幹事長は、政権交代可能な政治の実現に向けて政策や国会活動、運動面において、それぞれより支持層を広げられるように考え取り組んでいると説明。国会対応では批判と提案のバランスをよくとり、単なる批判で終わらずに積極的に提案を行うことで、旧統一教会問題の被害者救済をめぐっては、立憲民主党主導で議論を進めることができたと意義を説きました。また、日本維新の会とは今国会での共闘を合意した6項目など、野党第1党と第2党が連携することで与党に緊張感を与え、国会の景色が変わったと話しました。

 政権交代を目指す政党として、今回立憲民主党が取りまとめた緊急経済対策では、約20兆円とも言われる政府の経済対策の規模に競うことなく、約7兆円に抑えたと説明。「予算が大きくなれば、そのためのきちんとした財源が必要であり、借金でやることは次世代の負担になる」として、中身については、本当に困っている人への支援や、省エネルギーや再生エネルギーへの投資が進むような政策などに絞ったことで、実現できる政策になっていると胸を張りました。

 昨年の衆院選挙では11万票を超える得票を得ながら当選が叶わなかった池田総支部長。地域を回る中で人々の今の政治、今の暮らし、そして将来に対して不安が、政治に届いていないと指摘。1期4年間国会で活動する中で、政治家として国会でいろいろな当事者の声を伝えていく役割をあらためて強く実感したとして、「皆さんの不満や不安、立場が変われば事情も違う。いろいろな当事者の声を多様な角度で物事を整理して、私たちは法律を作ったり、あるいはおかしなものにはストップをかけていく。皆さんの力、もやもやや、怒りを束ねて再び国会に上がっていきたい」と力を込めました。

 「政策を実現、実行するために私が持っている一番の力は、やっぱり当事者力や現場力で、特に人と会ってケアする現場」だと強調。ヤングケアラー支援については、「いざ制度を作ろうとすると『どこにいるんだろう』という話になるが、でもいる。確実にいる。しかしそうした人たちは『助けて』と言わない。『助けて』と言えない環境にいる人のところに飛び込んでいかないといけない。政治と現場が大きくかけ離れてしまっているが、その役割を私は担っていきたい」と話しました。

 子どもの自殺の増加や介護、生活保護の問題などにも触れ、「命と暮らしを守る政治」に掲げてきた、その原点はブレないと表明。ソーシャルワーカーとして今も活動する池田総支部長、「誰ひとり置いてきぼりにしない政治を実現するために、『イケマキ・アゲインで』頑張っていく」と宣言しました。