岡田克也幹事長は11月12日、山形県山形市、上山市を訪れ、エネルギーの自給自足によるゼロエミッション農業の実現を目指す農業法人株式会社アグリパークZAO(山形県上山市)の視察、山形県連役員との意見交換等を行いました。原田まさひろ衆院山形1区総支部長、山形県連代表の石黒覚山形県議、遠藤義久市議らも参加しました。

 アグリパークZAOの専務取締役である荒井正幸さんは、牛糞等を利用してメタン発酵させる設備を作り、発電させるテストを近々開始する予定です。その他にも空き地に太陽光パネルを設置するなど脱炭素を活用した地域活性化に取り組んでおり、将来的には地熱も利用した発電施設を併設して冬季のハウス栽培に活かす計画をしています。荒井さんは、「電気よりも熱が大事だ」と述べ、「日本では縦割り組織が邪魔をして熱をやろうとしない」と説明。冬に水耕栽培を行う時に熱が必要だがコストがかかるため買うわけにはいかないと、熱のHPA(Heat Purchase Agreement)事業を始める経緯について等も話しました。

 その後、岡田幹事長は山形市内で山形県連役員と意見交換を行いました。岡田幹事長は、このままでは政権交代可能な政党をつくる状況にはならないと述べ、「統一選、総選挙で何とか踏みとどまって、2回の総選挙の中で政権を目指せる状況をつくらないといけない。統一選に向けて皆さんの尽力、総選挙に向けての準備をしないといけない」と話しました。

 岡田幹事長は、日程終了後に記者団からの取材に応じました。山際経済再生担当大臣や葉梨法務大臣の辞任、秋葉復興大臣や寺田総務大臣に政治とカネの問題が浮上していることから一連の閣僚の不祥事について受け止めを問われました。岡田幹事長は、「どういう観点で大臣に選んでいるのか。山際大臣は辞めた後に政調会長の判断で、すぐに党の要職に付けました。果たして本当に反省しているのか非常に疑問だ」と述べ、自民党はもっと国民の考え方に寄り添った政治をやるべきだと語りました。また、法務大臣は旧統一教会被害者救済法案のキーパーソンの1人だと述べ、「救済法案を作ることは政治がどうしてもしなければいけないこと。信頼を得るにはしっかりとキャッチアップしてもらいたい」と話しました。
 補正予算の審議については、「予備費が新たな名目で計上されていて、何でも使える予備費になってしまっている。非常に問題のある補正予算だと思うので、日にちをしっかりとって議論する必要がある」と述べました。