衆院東日本大震災復興特別委員会で11月15日、荒井優衆院議員が質疑に立ち、秋葉賢也復興相が代表をつとめる自民党支部が親族の政治団体に寄付をしていた問題を追及しました。

 荒井議員は自身がソフトバンク社員時代に震災復興のために募った寄付を被災者支援に使用した経験や「お金は儲けるより使う方が難しい」との松下幸之助の言葉を交えながら、被災地出身でもある秋葉復興相の「お金の使い方」を批判。寄付の原資が「税金でない」と開き直りの答弁を繰り返していることを荒井議員が追及すると、秋葉復興相は「寺田(総務)大臣が政党交付金であったと厳しく追及されていたものですから、それとの比較もありまして、私の場合には政党交付金ではなかった」と逃げの答弁を行いました。

 さらに荒井議員が「税金が原資でなければ、何が原資なのか」と追及したところ、秋葉復興相は「皆さまからの浄財が原資ということでございます」と答弁。また、親族の政治団体が義父に家賃を支払っていたことについては、「解散した他団体の家賃の支払い先についてのことでありまして、私の方でお答えする立場にはございません」と答弁しました。
 
 そのうえで荒井議員は、復興庁が助成している被災地で活動するNPOなどには報告を求める一方、秋葉復興相の親族の団体について報告しないのは「説明がつかない」と批判。さらに、「(自民党支部に)寄付をした人たちに対して、献金をした人たちに対して、しっかりと説明をする義務が本来、大臣にはあるのではないか」と秋葉復興相の大臣としての資質も問題視し、「お金の使い方」を批判しました。