泉健太代表は12月1日、都内にて開催された日本労働組合総連合(連合)主催の街頭アピール活動「賃上げ実現・くらし支援 あしたを変える連合緊急アクション」で演説を行いました。

 街頭活動では、まず連合の芳野友子会長がマイクを握りました。芳野会長は、働く人たちを取り巻く環境は「コロナ禍」「物価高」「円安」の三重苦の中で大変厳しい環境にあると指摘。賃金を上げて消費を喚起し経済を循環させることが何より重要であり、そのために連合もしっかりと役割を果たしていくと話しました。また今の政権は弱い立場にいる方々のための政治を行っていないことから、今こそ「野党の力の見せ所」であると訴え、立憲民主党など野党への期待を示しました。

 続いて泉代表は、円安等に伴い物価高や原材料費高騰が続いている中で価格転嫁が進んでいない現状を指摘し、働く人たちの収入を確保するためにはきちんと価格転嫁を行ったうで賃上げを実現することが重要と話しました。また日本経済を活性化させるためには外貨を獲得することが必要であることから、とりわけ製造業や環境産業、観光業など、外貨獲得に資するさまざまな産業を重点的に支援していく重要性を訴えました。

 また泉代表は、物価の上昇に賃金が追いつくまでは、生活者に対する給付や支援策をさらに充実させていくことが必要であると述べ、立憲民主党として、子育て世帯に対する給付や、給食費の無償化、出産費用の無償化などを実施する法案を国会提出していることを紹介したうえで、引き続き生活者や働く人たちへの支援に力を入れていく決意を示しました。

 連合東京の斉藤千秋事務局長は、今日の社会をとりまく喫緊の課題として、請負やフリーランスなど「曖昧な雇用」におかれた方々のセーフティーネットの整備や、男女間の賃金格差の是正、外国人労働問題について取り上げ、これら課題の解決に向け連合東京として取り組む方針を示しました。