茨城県議会議員選挙(同月11日投票)3日目、最初の日曜日となった12月4日、西村智奈美代表代行は党公認・推薦候補応援のため茨城県を訪れ、稲敷郡阿見町では落合つよし公認候補を、つくば駅前では、うののぶこ推薦候補を、筑西市では、しだらえみこ公認候補を、「地域の声、暮らしの声を県政に届ける県議会に不可欠な人材だ」との認識を示し、支援を訴えました。

■落合つよし公認候補・新人(美浦村・阿見町選挙区)

 落合候補は軽率な発言によって更迭された葉梨前法務大臣の政治姿勢を問題視し、「あのような命を軽視する発言は到底許すことはできません」と述べ、自身は父が小学生の時に他界し、生まれつき障害を抱える母と妹を介護しながら育ってきたと語りました。アルバイト代は生活費となり、修学旅行の積立金を捻出することができなかったため、修学旅行に参加できなかったと振り返り、「葉梨前法務大臣の命を軽視する発言は、さまざまな環境に生きる人がいることがわからない発言。家庭が苦しいなかで育つ子どもたちがいることを理解して政治を行っていかなければ今後の茨城の未来が生まれてこない」と訴え、安心して子どもを育てたことができる県政をつくるために自分が先頭に立っていくと語りました。

 西村智奈美代表代行は「やはり政治に携わる者は生活の中でのお困りごとを受け止めることが重要。多くの皆さんが直面する課題に対し、その思いを共感できる人でなくてはならない」と述べ、自分だけ・今だけ良ければいいと思う政治家が多くなっていると懸念を示しました。「私たちは生活者の視点から声をあげていかなくてはなりません」と強調し、国会では旧統一教会の被害者救済法案が被害者の皆さんの救済に資するものになるよう力を尽くしていると報告。「茨城県では落合さんのような自分の経験を踏まえ、茨城県内ではもう誰一人悲しい思いをする子どもたちを生み出さないためにどうするかという議論をしていくことが必要」だと述べ、その議論をリードするのが落合候補だと訴えました。

 梶岡博樹県連副代表も応援に駆け付け、茨城県議会議員選挙は毎回低投票率を記録していると指摘。茨城県全体で自民党の候補者ばかりが占めることから、「投票しても政治が変わらない」という無力感から投票率の低迷につながっているとの見方を示しました。そうしたなか27歳の落合候補が立候補することの意義は大きいとして、政治を変えるために27歳の落合候補をぜひ選んでほしいと呼びかけました。

■うの のぶこ推薦候補・新人(つくば市選挙区)

 うの候補はつくば・市民ネットワーク 運営委員(政策担当)をつとめ、取り組みを重ねてきました。同ネットワークでは「くらしの中から街づくり」を掲げ取り組みを重ねてきました。

 西村代表代行は「女性の視点で、生活者の視点で政治を変えていくために多くの力を発揮していることに敬意を表する。その先頭に立ってきたのがうの候補です。うのさんの緻密な議論と突破力でつくば市政をあらためてきた」と述べました。「さて今度は県議会を変える番です」と述べました。「皆さんと同じ足場に立って、同じところから暮らしを見つけて、そして議会の場で堂々と発言し、課題を解決していく。共感力と実行力があるのが、うの候補だ」と、うの候補への支援を呼びかけました。

 うの候補は「つくば・市民ネットワークは18年前から市議会議員をつくば市議に出して、皆さんと一緒に政治をお任せにしないということで取り組んできました。そして今回は『県議選もお任せにしない』ということで初めて県議選への挑戦です」と述べ、皆さまの声をつなげていくと訴えました。

■しだらえみこ公認候補・現3(筑西市選挙区)

 しだら事務所ではミニ集会が行われ、マイクを握った西村代表代行は衆院議員の前に新潟県議会議員を4年務めた経験があると振り返り、「今から24年前の選挙だったが全国に私の記憶だと女性のいない県議会は11あったと思います」と述べ、男女共同参画社会の基本条例づくりに取り組んだことを報告。その当時から一貫して政治には女性の視点をもっと入れていかなければならないということで取り組んできたことを紹介し、歯科医師でもあるしだら候補には、専門知識も踏まえ、公衆衛生の視点でも県政で声をあげていくことが重要だと語りました。