泉健太代表は、第211通常国会が召集された1月23日、衆院本会議で行った岸田総理の施政方針演説に対する受け止めについて発言しました。

 泉代表は冒頭、「(世の中は)家計はダイエットさせられて、防衛費は腹いっぱいと見ているのではないか」「防衛予算だけは、増税をしても国債を使ってでも、とにかく膨らませるというのが際立った演説だった」と述べ、岸田総理が演説の冒頭、先日の欧州・北米訪問の際、ある首脳から日本では「議会」を英語で「Parliament」ではなく「Diet」を呼ぶのかという話から始めたことに掛けて感想を述べました。

 さらに「増税隠し演説」と指摘。「増税という言葉を使わずに演説をした見事な言葉遊び」「アベノミクスという言葉も使わなかった」「異次元の金融緩和という言葉も使わなかった」などと述べ、「何かしら後ろめたさがあるんだろうと思う演説」だと指摘しました。

 「立憲民主党と政府与党の考え方の違いが明確になった」として、「防衛増税に賛成か反対か」「周辺国と対立をしていくのか融和をしていくのか」「金融政策を継続していくのか見直していくのか」「防衛予算倍増よりも子育て予算倍増が先」などと述べました。そして「この日本の『もっと良い未来』のために総理の進路が間違いであればそれを正していきたい」と語りました。

 記者から、衆院の細田議長が旧統一教会との関係などについて、衆院議院運営委員会理事と議長公邸で面会し、非公開の場で事前に提出する質問項目に回答する形式で行うことになったことへの受け止めを求められると、「納得いかない」「議長もやはり突かれたくないところ、説明できないことがお有りのでしょうか。常に後ろ向きな対応を続けていては、国会のトップですので、国民の、また国会議員の見本となっていただきたい」と述べました。