逢坂誠二代表代行は3月5日、山形県酒田市を訪れ、「立憲民主党が目指す未来の日本、山形の姿を語る会」と題した4月の統一地方自治体選挙に向けた総決起集会に出席し、石黒覚県議らとともに党勢拡大を目指し政治活動を行いました。
逢坂代表代行は、「今の日本に足りていないのは人への投資」だと語り、自身が北海道ニセコ町長になった時、職員の研修費用を10倍にし座学や大学院での博士号の取得の他、民間企業や新聞記者、IT化進むことが明白だったので大手通信会社からなど役所で仕事をしてもらう、また海外や自分たちが目指そうとしている地域づくりやまちづくりをやっている役所の職員に来てもらったり、逆に派遣したりしたと振り返りました。
国づくりでも最終的にはやはり人への投資であり、投資が圧倒的に少ない現状は由々しきことだと指摘。「要するに個人に着目した政策をやってない」と語り、「GDPが上がれば良い、経済成長すれば良い、それはもちろん確かに大事。しかし、どんなに経済成長しようがGDPが増えようが株価が上がろうが、国民一人ひとりの皆さんが幸せでなければ、それはいい政策をやったってことにはならない」「どんなに株価が上がりましたって言っても、給料が上がらなかったら意味がない」と訴えました。
そして、(1)仕事が安定している人たちの婚姻率が高いことから、職を安定させ収入を増やす対策をしていくかが少子化対策につながる、(2)生計を立てるための手段、将来の経済を支える土台となる科学技術力が日本では下がっているので強化をしていく――などを挙げ、「防衛をないがしろにしていいなどは思わない」「でも、国を本当の意味で支える、それは人がいなければどんなに防衛力を整備しても意味がない」「人にしっかり投資をするということが大事」と訴えました。
自身の原点が地方自治にあることから、外交や防衛も守備範囲に入っているが、それと合わせて「自治の目線でどうやって国政を考えるか、自治体の皆さんとどうやって連携するか、これが最終的に国民の皆さんの幸せにする原動力になっていく」と語り、だからこそ石黒覚県議のように地元のこともよく分かり、東京に来て話をすることができる人が重要だと訴えました。
石黒県議は、これまでの議員活動を振り返るなかで、1年生1期目の最初の議会で先輩議員から「定例議会で一般質問をやれ」と言われ、当時1期目で質問に立つことは珍しいと言われていたことから「いじめられているのではないか」と思ったと振り返り、「お前が訴えてきたことを、機会をやるんだから、ちゃんと話をしろ。訴えろ」と言うことだったと気づいたのはかなり後だったと語りました。
その時の質問は、重要港湾に指定された酒田港を日本海側の拠点港の指定を取るのか取らないのかといったもので、知事から「しっかり向かって行きましょう」、担当部長も「取らないといけない」と前向きな答弁があり、地元新聞に1面で取り上げてもらったと語りました。さらにその時、病児保育についても質問。病児保育を庄内から始めるとの答弁があり、これも2面に大きな見出しで取り上げてもらったと語り、「議会は自分の考えだけで発言できるとはまったく思ってなく、皆さんに現場につれて行ってもらい、現場で伝えてもらったこと、つまり、皆さんが先生で私は教えていただく生徒なんだと。議場でしっかり議論ができれば実現していくんだと、1年生のいの一番に知った。議会は言論の府だと信じて12年間、発言し続けてきた」と語りました。
あいさつの最後には、「12年を過ぎてなお、まったく世の中を分かっていない石黒覚ですが、66歳にもなって皆さんを先生にしないと生徒でいられない」「人口減少を嘆いていてはここから先の世の中は動いていきません。人口減少を止める政策を皆さんと大議論を交わしながら現場から山形県政を吉村美栄子知事の背中を押しながら歩んでいきたい」と訴えました。