大串博志選挙対策委員長は3月11日、千葉県浦安市内で開かれた集会に参加。「正しい結果を出していこう」と呼びかけました。東日本大震災と原子力発電所事故から12年を迎えた同日、参加した議員らはそれぞれ亡くなられた方々への心からの哀悼の意と、被害に遭われた皆さんへのお見舞いの言葉を寄せました。

 今春に実施される衆院千葉5区補選に立候補予定の矢崎けんたろう5区総支部長は、東日本大震災では浦安市も液浄化被害などに遭い、千葉県議会議員として復旧に携わり、民主党政権に直接要望を伝えたと振り返り、「国、県、市と連携して浦安市をもっとよい街にしていきたい。チーム浦安として力を合わせ頑張っていく」と決意を述べました。

 大串選対委員長は、「12年前は復興大臣政務官として金融面での支援を担当していた。被災地各地を回り頑張って対応したつもりです。復興の道のりを一歩でも進めるよう頑張っていきたい」と表明。その上で、今回の統一地方自治体議員選挙では、改選期を迎える仲間が770人強、新人を含めて約900人が立候補を予定していると紹介し、チーム浦安の芳井由美、吉村啓治両市議、新人の川野辺則章さん、梅田うめすけさんにエールを送りました。

 「日本が崩壊しようとしているのではないかとの危機感を持っている」と述べた大串選対委員長は、防衛予算の増額に関し、「国の将来を考えるのであれば防衛も大事。でも少子化、子ども・子育て支援も大事。社会福祉を将来的に維持していくことも大事。こうしたことを国会、国民の皆さんと真剣に議論していくべきではないか。そういうことをせずに防衛費だけ増やすのは筋が違う。安全保障の予算を1.5倍にしたところでどれだけ本当に日本が安全になるかという説明はまったくない。外交だ。武器を増やして『俺はこれだけ武器を持っているぞ』と言ったところでそれでだけで安全になる国際環境ではない」と指摘。財務省時代の外交官を経験した立場からも「武器だけでは止まらない。和解して話し合わなければいけない。このことを訴えているのは立憲民主党であり、矢崎けんたろうさん。いま足場を強めていかないと日本がおかしくなる。日本がおかしな方向に行かないように、野党が力をつけて正しい方向を導いていく。正しい結果を出していけるよう温かい支援を」と訴えました。

 チーム浦安からはまず、今回県議選に挑戦する芳井市議が、防災、災害への備えをさらに強化すべく2期6年の議員活動で、さまざまな提言をしてきたと報告。カーボンゼロの市を目指して取り組んでいくとも述べ、「浦安市と市民の架け橋になる」と力を込めました。

 72歳の吉村市議は、「日本一シニアが輝く街、シニアの元気と安心と活躍を支援、子どもからシニアまでやさしい街づくりを目指していきたい」と話し、サテライト事業や認知症対策、ボランティア・市民活動、介護予防などの充実に向けて取り組んでいく決意を述べました。

 新人の川野辺さんは、「浦安に来て18年間、PTA会長、夏まつり実行委員会、地域のボランティア活動をやってきた。近隣小中学校の地域ボランティア講師として、『失敗を恐れずチャレンジすること。夢中になれること、好きなことを探すことが何よりも大切だ』と教えてきた。今回、自分の背中を子どもたちに見せる番だと思い決意した。市政に行って、浦安市を今だけでなく100年先も活気ある街にしたい。子ども、孫世代の輝く街のために全力で取り組んでいく」と表明。その実現に向けて(1)少子高齢化対策(2)環境対策(3)郷土愛、浦安の文化の継承――を挙げました。

 作家、噺家でもある新人の梅田うめすけさんは、高校3年生のときに父親が倒れ大学進学を断念、働きに通う道すがら東京ディズニーランド造設していく現場を見て、「何もないといころから夢の国ができるんだと、浦安は何もないスタートとなった自分を勇気づけてくれた町だ」と浦安市との縁に言及。ドナー登録し骨髄を提供した経験、2013年には念願の大学に入り、浦安を舞台に小説を書いたことなど自己紹介し、今回足元を見ようと、身を投げる決意をしたと話しました。

 集会には、小西洋之、長浜博行両参院議員も参加。小西議員は「一番身近に声を受けるのは、市議会、県議会。浦安の暮らしと民主主義を発展させる戦いにしていきたい」、長浜議員は今回の衆院千葉5区補欠選挙は政治資金規正法違反事件をめぐり、元自民党の薗浦健太郎議員の辞職に伴うものだとあらためて指摘し、「やる必要のない税金の無駄遣い。やめたのは政治家の責任、それを選んだのは誰なのか、日本の民主主義が問われている」と呼びかけました。