立憲民主党大分県連は3月21日、大分市内で記者会見を開催し、参院大分県選挙区補欠選挙(4月6日告示、4月23日投開票)に、吉田忠智県連代表を党公認候補予定者にすることを発表しました。会見には岡田克也幹事長をはじめ、大分2区が地元で県連代表代行の吉川はじめ衆院議員も同席しました。

 吉田候補予定者は冒頭、立候補を決意する理由は「3つある」と強調。その1つめとして、大分県から選出されていた礒崎陽輔元総理補佐官に言及し、放送法の解釈変更によって「官邸からマスコミに不当な圧力がかけられてきた」と指摘し、憲法が規定する表現の自由や言論の自由を「守っていかなければならない」と述べました。また、旧統一教会問題については、「統一地方自治体選挙が行われるにも関わらず、自民党は自治体議員と旧統一教会の関係をめぐる調査をしていない」として自民党の政治姿勢を変えるとの決意を述べました。さらに衆院千葉5区補欠選挙が「政治とカネ」の問題により自民党議員が辞職したことで実施されるとして、「やはり野党第1党である立憲民主党が、しっかり自公政権に対峙(たいじ)をしていかなければならない」と強調しました。

 決意の理由の2つめとして吉田候補予定者は、統一地方自治体選挙に向けて戦っている「全国の公認・推薦候補予定者の皆さん、また行動をともにしている無所属の皆さん、そうした同志の皆さんとともに戦い抜いて、お互いに勢いをつけていきたい」と述べました。最後に、3つめの理由として、地元・大分県から立候補を決意した意義を強調し、「大分は素晴らしい天然自然に恵まれ、そして温泉もあり、豊富な食材がございますが、一方で、中山間地域は限界集落となり集落が失われつつある」として、大分県庁で勤務時に農業土木の職員として現場を見てきた経験、県議会議員を3期つとめた経験も踏まえ、「現場重視で農林水産業者の皆さんや中小事業者の皆さんの声を国政に届け、地元・大分を活性化させていきたい」と述べました。

 その上で吉田候補予定者は、「国民の皆さんのさまざまな不安」に寄り添い、「大分から政治の流れを変える。この言葉をスローガンに、戦い抜く決意である」と訴えました。

 会見に同席した岡田幹事長は、吉田候補予定者について「最善、最強の候補予定者を擁立できた」と述べ、民主党・民進党代表当時からかつて社民党党首であった「吉田さんはもっとも信頼できる人であった」と評し、「厳しい中で決断してくれたことに心から感謝したい」と述べました。