泉健太代表は3月24日、定例の記者会見を国会内で開き、(1)岸田総理のウクライナ訪問(2)放送法の政治的公平性をめぐる問題(3)G7広島サミット(4)2法案の提出とGX推進法案への賛否(5)4月に行われる各級の選挙――などについて発言しました。

 岸田総理のウクライナ訪問について、G7で議長国の日本の総理大臣だけが訪問していない状態で開催されれば国益にはならないとした上で、すべての国の首脳が訪問したことになり「いわゆる西側として、常にウクライナに対して支援・連携・救いの手が差し伸べられている、世界と繋がっていることをアピールできた。タイミングも含めて一定評価をされるべき」と述べました。

 訪問時にゼレンスキー大統領に「必勝しゃもじ」などを贈ったことについては、「実際にウクライナの民生に役に立つものを日本がしっかりと支援していますとアピールするのが国民に報いることであり、いつでも地元をアピールすれば良いというものではない」「国民を代表してウクライナに行った、電撃訪問したならば、日本国全体としての支援の証明を、アピールをしていただくべきだった」と述べました。

 放送法の政治的公平性をめぐる問題について、高市元総務大臣の辞任は本論ではなく決着をつけるのは本人や岸田内閣だとした上で、総務省は「明確には、補助的説明を撤回したとは言っていない状況」だとして、改めて撤回を求めていきたいと述べました。

 G7に関連し、ウクライナ情勢や気候変動などの課題もあるが、日本がジェンダー平等指数が下位であることから、G7までに日本の法制度を整えるべきだと指摘。G7でもジェンダー平等を主要課題に据えてほしいと述べました。

 非正規雇用処遇改善法案を本日、学校給食無償化法案を来週提出すると述べました。

 GX推進法案(脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案)の賛否について、GXそのものには賛成であるとした上で、「廃炉あるいは現行の原子力発電所の安全対策など、これもまだまだ大きな産業分野であるので、そういった人材を育成する、技術をより促進させて世界の廃炉市場をむしろ獲得をしていく、こういう文脈には立憲民主党としても前向きに取り組むべきだと考えているが、今から新たな原子力発電所を作る技術、新たな原子炉を作ることに対する投資はわれわれとは考え方が違う」と述べ、反対することを決めたと説明しました。

 4月に行われる各級の選挙について、公認候補予定者として衆院千葉5区補選に矢崎けんたろう氏、衆院山口4区補選に有田芳生氏、参院大分選挙区補選に吉田ただとも氏を擁立していることを紹介した上で、衆院山口2区補選に平岡秀夫元法務大臣が立候補を表明していることを取り上げ、「頑張っていただきたい」とエールを送りました。

 統一地方自治体選挙については、女性候補予定者の割合が30%であることを紹介し「まだまだ少ない状況ではあるが、引き続き女性議員の比率を高めていきたい」と述べ、選挙や議会でのハラスメントの撲滅を推進し、法制度や予算に女性の観点がより加わることを進めていきたいと語りました。